３割が「虐待と感じた」　子育て母、自分の行為に

　子育て中の母親を対象にした虐待に関するアンケートを、福岡市などで無料の育児情報誌を配布している「リトル・ママ」（同市）が実施した。子どもに対する自分の行為について「虐待と感じたことがある」とした人が回答者全体の３割近くに上った。

　アンケートは８月上旬、同社のホームページ会員で、福岡県などに住む母親を対象にネット上で実施し１１０３人から回答を得た。

　子供に対してしたことがある行為を挙げてもらったところ、「加減をしてたたいた」が７７１人で最も多く、「子どもが傷つくような言葉、存在を否定するような言葉を言った」（４０３人）などが続いた。

　このうち自分の行為について「『虐待をした』と感じたことがあるか」との質問に、３１５人が「ある」、６１５人が「ない」と回答。

　その理由として「ある」では「頭では『してはいけない』と分かっていても先に手が出てしまう」。「ない」では「虐待かもしれないと冷静に考えられる自分がまだいるので、虐待の域には達していない」などを挙げた。

　一方で、子育てでの「相談先」は「友人」（７８７人）が最も多く、「夫」（７７９人）、「父母、義父母」（７０６人）と続いた。「相談できる人はいない・相談しない」と答えた人も５７人いた。