中国の不良債権、地方政府の債務処理で倍増も=地元紙
[北京 19日 ロイター] 中国の21世紀経済報道は、地方政府の債務処理に伴い、国内銀行の不良債権が倍増する可能性があると報じた。
国内銀行の6月末時点の不良債権比率は1.3%。
国務院(内閣に相当)は、地方政府の資金調達団体の管理強化を指示しており、現在、複数の関係省庁が、インフラ整備融資など、地方政府向け融資のリスク評価を進めている。
銀行業監督管理委員会(銀監会)は、地方政府の資金調達団体向け融資の約23%(7兆6600億元=1兆1300億ドル)に深刻なデフォルトリスクがあると指摘している。
21世紀経済報道によると、ある株式制銀行の幹部は「(地方政府向け)融資のうち、どの程度が不良債権に分類されるかはまだわからないが、金額は少なくないとみられ、地方支店を大きく圧迫することになるだろう」と述べた。
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