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軍用機、故障で墜落 中国に北 遺憾の意

2010.8.20 01:22

 【北京=矢板明夫】中国国営新華社通信は19日、同国東北部の遼寧省内に小型機が墜落した原因について、「北朝鮮の軍用機が故障で方向を失い、誤って中国領内に入って墜落した」とし、北朝鮮側が遺憾の意を中国側に表明したと報じた。軍用機は「北朝鮮から脱出しようとして墜落した」との見方も韓国などで報じられたが、新華社の報道がこれを打ち消した形だ。

 中朝両国の当局者は墜落事故翌日の18日に現場近くで会談、事故の対応で協力することで一致しており、今後、死亡した乗組員の遺体や機体の送還などについて協議を進める。現地からの情報によると、軍用機の残(ざん)骸(がい)は19日午前6時ごろ、トラックで現場から運び出されたという。

 また、墜落した際に爆発などがあったとの目撃情報はなく、機体は何らかの故障で操縦不能に陥り、燃料が切れて現場のトウモロコシ畑に不時着を試みた可能性が指摘されている。 

 一方、中国外務省は19日、武大偉朝鮮半島問題特別代表が、北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議再開問題などについて協議するため、16日から18日まで訪朝していたと発表した。

 会談内容は明らかにされていないが、米韓の合同軍事演習への対応のほか、この訪朝中に起きた墜落事故についても協議された可能性がある。中国側は北朝鮮側が遺憾の意を示したことで早期に決着をはかったものとみられている。

 一方、墜落をめぐる報道に神経をとがらせていた中国当局は国内の各メディアに対し、「独自の取材や報道を禁止する」と指示を出していた。このため、19日付の中国各紙は新華社が配信した約100文字の「小型機墜落」という内容の記事を小さく掲載しただけだった。

 

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