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理科大生遭難死 唯一の生還者「増水あまりに急で」

8月19日20時58分配信 毎日新聞

理科大生遭難死 唯一の生還者「増水あまりに急で」
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事故について語る小池真紀夫さん=北海道広尾町国保病院で2010年8月19日午後2時ごろ、円谷美晶撮影
 北海道大樹(たいき)町の日高山系で東京理科大ワンダーフォーゲル部の4人が沢に流され3人が死亡した事故で、生還した部長の小池真紀夫さん(23)=千葉県印西市=が19日、入院していた広尾町国保病院で、初めて報道陣の取材に応じた。「増水を念頭に置いていたが、あまりに急だったので対処しきれなかった」と振り返り、「残念なことになってしまい非常に悲しい」と声を詰まらせた。

 小池さんによると、リーダーは宮城島久紀さん(20)=千葉県市川市=で、小池さんはサブリーダー。予定より2日遅れの15日夜に現場に着いたが、体調に問題はなく、ビバーク予定だった沢の合流地点近くの河原にテントを張った。鉄砲水対策のため、靴を履き、すぐに逃げられる準備をしていたという。

 だが、「沢の水の音が大きくなった」と感じた直後、4人はテントごと流された。岩のようなものにぶつかってテントが破け、4人は真っ暗な川の中に放り出された。「自分は偶然(川底に)足がついて岸にたどり着くことができた」と話す。

 また、小池さんは19日、北海道警広尾署の聴取に応じた。道警によると、テントを張った現場について、小池さんは「平地がそこにしかなかった。暗くなり、雨も降ってきたので、そこにテントを張らざるを得なかった」と話したという。

 小池さんは19日午後に退院。同日夜、北海道を離れた。【田中裕之、金子淳、円谷美晶】

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最終更新:8月20日0時47分

毎日新聞

 

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