「JR東海の職員85人がICカード乗車券を悪用し他社線を不正乗車!!
」
世相・社会
今朝の各紙にも大きく掲載されていましたが、JR東海は詳細な追跡調査を行った結果、職員の計85人が業務用のICカード乗車券を悪用し、他社線で無賃乗車をしていたと発表しました。
そのうち70人は何と25歳以下の若手職員とか。知らないうちに、こうも職員の質が低下していたとはねぇ……。
今回の不祥事で、子会社を含めて7人がクビになり、112人が減給、出勤停止などの処分を受けたそうです。また、無賃乗車の被害はJR東日本、JR西日本、関東の大手私鉄数社(東急、京浜急行など)にも及び、弁済させたとの由。
ここ暫くは“マナカ”などICカード乗車券導入の話題が何かとかまびすしいのですが、こんな悪知恵が頻発するなら、導入を遅らせてでもセキュリティー体制を強化すべきではないか?
やはり、前にも言った通り、第三者的な監察室(警察、国交省、有識者や期間限定での鉄道ファンや一般利用者などで構成を想定)の創設も必要か?有罪が疑われる場合なら、令状を取り、直ちに逮捕→送検も……。
またJR東海での普段からの社員教育もそうだが、噂では鉄道ファンをあまり新入社員としては歓迎せず、単に優秀で商才や技術にたけただけの人材ばつかりをエリートとして集めていたそうな……。
JR東日本は、どうやら対照的で、鉄道好きでアイデアにたけた人材を重視しているようで、本当に鉄道を愛しているのなら、そういうとろくさい悪知恵なんか思いつくはずもありませんね……。
JR東海も中央リニアとか名古屋駅高層ビル再開発ばかりでなく、まずは基本的な足元固めを考えたら如何?
やはり鉄道会社の新入社員の基本(資質)は鉄道を真に愛すること。また、どんなに採算が悪くても、その路線がJR東海の経営なら、そこのお客様も神様ですよ!!昨今の名松線での態度を見ると「まぁ、どうでも良いローカル線……」という営業姿勢が見え見え……。
まずは、リニアや新幹線以前の問題として、在来線の基盤を優先的に固めた方が筋ではないか?
私は何も高山本線や紀勢東線の全区間を国鉄末期の計画通りに今すぐ複線電化しろとは言わないが、やはり武豊線のほか、明らかに名古屋近郊区間である高山本線の岐阜〜美濃太田間、太多線、紀勢東線の亀山〜松阪間ぐらいは、まずは単線のままでも電化や線路強化、高圧信号線などへの改良をしないと絶対に駄目だと私は考えます。
海外に新幹線やリニアを売り込むなら、これらをきちんと終わらせ、信用を回復させてからでも決して遅くはないはずだと考えます。
また名松線がそんなに厄介なお荷物なら、早々と三重県内の自治体に第3セクターとして全区間を引き取ってもらった方が幸せではないか?
今回の不祥事、JRグループ発足以来、最大級としても過言ではありません。
これからの新人教育の在り方ですが、今回、ハイテク機能を悪用して東京地区を遊び歩いていた(?)ため、試用期間が終わったら、まずは前述のややローカルな区間で苦労させたらどうか?若手職員の甘えを未然に払拭させるためにも……。
また、近接の旧国鉄線承継3セク会社に若いうちに暫く出向させて、鉄道サービスの原点を肌でしっかりと学んでもらう……の制度を創設するのも悪くはないと考えます。きちんと誠実に勤め、実績を上げれば、将来の待遇もそれなりに考慮するとか……。
その場合、受け手になりそうな樽見、伊勢、長良川、愛知環状、天竜浜名湖の各鉄道会社もさぞや大変でしょうが、不祥事が続く昨今の鉄道業界全体を救うためにも、重要なビジネスと思って、どうか一肌脱いで戴きたいですねぇ……。m(__)m
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