2010.08/17(Tue)

手ぬるい行政

ある大きな問題から、急遽某繁殖場に出向きました。

泣き叫ぶ声を聞きながら「まだ、こんな所があるんだ・・・酷すぎる。」としか言葉が出なかった。

ブリーダーとは、呼べない。
純血種を守る為、きちんとしたブリーディングを行っている人をブリーダー。
これは、悪徳繁殖屋である。
こう言う所と知らずに、ショップに並べられた可愛い子犬を購入した飼い主さんが、後々泣く。
先天性遺伝疾患。

動物愛護法改正に、向けて表上は、良い事ばかりが流れている。
しかし、現実のペット大国日本は、動物達にとっては地獄そのものである。

ここのオーナーから「引き取ってくれるのか?」と言う言葉が出た。
馬鹿を言ってはいけない。
私達も何度か、繁殖屋に入っているが、全頭放棄=廃業届を出してのレスキューである。

他の保護団体を責める事はしないが、こう言う繁殖屋から、ちょびちょび犬を出して、里親募集をしている処もある。
これも如何なものか?
これは、繁殖屋の手助け。
不幸な犬を増やす事にしか過ぎない。
今回の繁殖屋も不要犬を引き取ってくれるのか?と言った。
繁殖屋を楽にさせるだけ。
出産をしなくなった老犬はそりゃ、要らない。
居れば、食事もするし無駄な経費がかかる。

何年か前に行った繁殖屋も酷い事をしていた。
老犬が入っている、ケージのドアを木で蓋をしていた。
たまたま私が、「ここ何?」と聞いて、そこの親父が「これ年寄りで要らん犬やし、餌も要らんやろ」と、耽々と言った。
その子は、今動物病院の先生のお家で、楽しく毎日を過ごしている。

今回の現場。
骨と皮だけになった子が、虫の息で横たわっていた。
掃除をしていた従業員は、その前を素通り。

従業員に訪ねた。
「全部で何頭?」
「100頭くらいやと・・・」
把握していないのだ。

ケージの数は、50から60。
ひとつのサークルに最高7〜8が入っている。
一頭で入っていたのは、たった2頭。
ざっと数えただけでも200は居る。
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目の前に居たシーズー5頭?のうち一頭が他の犬から苛められていた。
総攻撃を受けている。
当然雄雌ごちゃ混ぜに入れて、交配。
従業員の話によると、朝来て死んでいる犬は居る。
この狭いサークルの中で、出産し、子供が詰まって死んでいる事も。。。

完全に道具扱いである。
この狭い中に、何年入れられているのだろう。
運動は全くなし。
従業員一人が、ボーと外に座っていた。
茹だる暑さ。
一人でやっているらしい。
何をするのかと聞けば、餌をやって、新聞の入れ替え。
全頭のサークルを掃除している訳ではない。
犬舎も全て間に合わせ状態で、積み上げられて、上は今にも落ちそうになっていた。
ポリのゴミ箱の中で、ピョンピョン飛んでいる犬。
Z2.jpg
入る場所がない???

人気犬種がボロボロになって叫んでいる。
チワワ・ダックス・トイプー・フレブル・シーズー等など。

氷山の一角に過ぎない、悪徳繁殖屋。

行政は何をしているのか!!
指導しているのか?
手ぬるい!!

個人の所有物であるから、法で取り締まるしかないだろう。
第一に狂犬病予防注射・畜犬登録。
当然ながら、繁殖業者も行わないといけない。

さて、ペット大国日本の繁殖業者のどれだけがやっているのか?
一頭につき、¥6200かかる。
2年目からは、毎年¥3200。
頭数X¥6200を業者がやっているのか???
ほとんどが、やっていない!!

これは明らかに法律違反ではないか!!
どうして取り締まらない!!

こう言う悪質繁殖屋を排除するには、これしかない。
そうすれば、どっと悪徳繁殖屋は減る。

某県の畜産課の課長に、この話をした事がある。
そしたら、なんと言ったと思います?
「そんな事、他の所もやってないし、他がやるなら・・・」と、逃げ腰で、早々に話を切った。
ちょ ちょっと・・・・なんでやねん!!
一番大切な事でしょ!!

だいたい、行政が手ぬるいから、悪徳繁殖屋は、金儲けの為にのさばっているのだ。
何の罪の無い子達が、地獄の中で苦しんでいるんだ。
許せないでしょ。
解放してあげないといけない。
あんな場所から、一刻も早くに出してあげないといけない。

当シェルターに居る子達の中にも、このような劣悪な環境から来た子がいる。
今は、表情も変わりランを思いっきり走っている。
犬本来の幸せを感じている。
里親様の元に行った子達も、多く居る。
胸に抱かれ、話しかけられ、安心した生活を送っている。

しかし、自分達と同じ仲間が、苦しんでいる。

狂犬病予防法に則って、早急に行政が動かなければ、闇の中に命は消えて行く。

子供にだってわかる事を行政は何故、行動に移さないのか?????

滋賀県内にも、動物取扱業者が、400件ほどある。
狂犬病予防注射・登録をしている業者は、この何%だろうか?
何年も、見逃している行政。
何故?
法を犯しているんですよ!!
何故、取扱業の取り消しをしない。

今回の現場にも、行政は何度も指導に入っているそうです。
なのにどうして放置している?
従業員が証言しているんですよ。
死んでいる犬もいると。。。
役所の人が来たけど、中を見ないで帰ったと。。。
職務怠慢なのではないか!!

悲しむ子達を減らす解決法は、今はこれだけである。

一般の飼い主には、登録・狂犬病予防注射を義務付け、業者には、猶予を与えているなんておかしな話である。


ペット業界の大手では、動物愛護に力を入れているように宣伝している処も多い。
しかし・・・
末端の繁殖業者は全く逆である。
酷い環境で出産させられた、子犬達が綺麗な店頭に並んでいる。
愛くるしい子犬の母親は、ボロ雑巾のようでどう見ても老犬。

買わないで!!と、言っても初めて犬を飼う人は、何も知らずペットショップで・・・と、思う人が多い。

食い止めなければいけない。
悪徳繁殖業者を取り締まるのは、行政が動かなければ何も進まない。

現在、この現場の状況は警察も動いている。

追ってこの件はご報告させて頂きます。




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2010.08/17(Tue)

知ってもらう事

皆様にご心配を頂いております、ひゅうが君。
今日も変わりなく過ごしてくれました。
息使いがハァハァと気になりますが、食欲もあります。
あまり外で遊ぶのは負担になると思いますが、お外が大好きです。
長年、狭い所で過ごして来た分、シェルターでの開放感に満喫し、かえでと共にあちこちフラフラ探索しています。
どの子も同じです。
クレートでの長年の生活を脱し、自由の扉がオープン。
爽快に走る姿を見ていると、本来のワン達の行動が良く判ります。

ボクサーのラハもそうです。
大型犬が、狭い狭いケージで生活し、床ずれの繰り返しでした。
関節もカチカチでロボットのような動きでした。

颯爽とラハが走るようになって欲しいと、夢見ています。
レスキューから毎日見ている私には、ラハの変わりようがはっきりと判ります。

初めて見る方は、歩き方が歪に見えますが、私にはラハがスキップしているように見えます。
グラグラユラフラのラハでした。
しょっちゅう、転んでいました。
犬舎の段も超えれませんでした。

今は、事務所でずっと暮らしていますが、私達が作業していて、ハッ!と気付くと、ラハが犬舎に来ていたり。。。(^_^;)

不思議なんですが、他のワンが犬舎内をウロウロすると、皆ワンワン鳴くのですが、ラハには誰も吠えかかる事がありません。
他のワン達は、ラハをどう思っているのでしょうね。。。。
ワン達の中でも、色々な関係が築かれているのでしょう。

傷ついて人間を恐れ、心の扉を閉じてしまった子達。
しかし、閉じられた扉は、また人によってジワジワと開けられて行くのです。
ワン達は、純粋な生き物です。
信じる事しか出来ません。
疑う事なんて知りません。
だから、深く傷ついた子は身体全部で、悲しみを表現します。

レスキューされてくる子達は、皆泣いています。
人間が大好きで、たまらないのに人間に苦しめられた子達。

助けられた子達は、再び生まれ変わります。
そして、満面の笑みを浮かべてくれます。

シェルターを卒業したアイトからお手紙が来ました。
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3年間のシェルター生活とさよならし、普通のワン生活を楽しく過ごさせて頂いています。
夏休み、温泉旅行に連れて行ってもらっています。
感激です!!
アイトの声が聞こえます。
「僕、幸せ一杯だよーーーー♪毎日が楽しくって嬉しくって仕方ないよ!!」
この笑顔が、一番の贈り物です。
T様、ありがとうございます。

フローも頑張って、卒業を目指します。

卒業生から沢山のお写真・お便りを頂きます。  感謝

追ってご紹介させて頂きます。

ワンちゃんと暮らしておられる方の中にも、シェルターで家族を待つ子達が居る事をご存じない方が、沢山おられます。
全てのワン達が、自分ちの子と同じように幸せに生活していると。。。
シェルターに来られる方からも、そんなお話をよく聞きます。
「全く知らなかった!!」と。

動物愛護に、ご協力頂く事の第一歩は、まず友達など周りの方に、お話をして下さるだけでも、救いの手が広がって行くと思います。

涙を流す動物達が居ない世の中であって欲しいです。


*支援物資のお願い*
現在、メーカー様よりご支援頂きましたフードを中心に使用させて頂いております。
しかし、全ての子が一緒のフードではございません。
下痢になってしまう子達もおります。
今現在、一種類のフードだけになってしまって、缶詰で調整しております。

ユーカヌバ(成犬用)小粒
サイエンスダイエット(成犬用)小粒
ヒルズr/d
スペシフィック 犬 CRD-1

ご協力をお願い致します。 <(_ _)>
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2010.08/16(Mon)

ひゅうがの腹水

一日がこんなにも早いスピードで流れて行くと、ほんと曜日感覚がマヒしております。
Aちゃんが、「統括〜休んで〜」と、言ってくれますが、人員不足による事、ワンの朝ごはん担当の私にとって、これは、なかなかお任せ出来ない状況なのです。

陽が沈み始めた頃、今日もワン達は、ダッシュで出て来ました。
ヒグラシの声をBGMに喜んで遊んでいます。
この爽快な走りを見ていると、夕方の運動は欠かせません。
7時作業終了でした。

事務所に戻ると、11頭が待っています。
「さぁ〜出ていいよぉ〜〜〜♪」
こちらも猛ダッシュで、ランを走っています。

タッシュ君も最近は、ご飯の時間、お外に行ける時間が、はっきりと判って来ているようです。
ルンルンランランでおしりを振り振りで、散歩しています。
癲癇発作も、数日治まっています。

しかし・・・ひゅうがの腹水が一気に溜まり始めました。
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機嫌良く食事もとっています。
かえでと楽しく遊んでいます。
私達の見えないひゅうがの身体の中で、また何かが動き始めているようです。

腹水を抜いて、約1ヶ月。
このまま、ずっと溜まらないで、このまま過ごせたら・・・と、願う気持ちでしたが・・・。
腹水の溜まりは、この先ドンドンと期間が短くなるようです。
初回は、1ヶ月持ちました。
この先の、治療を先生に相談します。

心臓や肺に住み着く、憎き成虫。
安定した、生活を送っていて、このまま行けばと・・・と思っていた矢先なので、私的にはかなり落ち込んでおります。

ひゅうがの前で、ため息をついたり、悲しい顔も出来ないです。
ワン達は、全て察知してしまいます。
いつまでもいつまでも、楽しい毎日を送って欲しいと願うばかりです。

*支援物資のお願い*
現在、メーカー様よりご支援頂きましたフードを中心に使用させて頂いております。
しかし、全ての子が一緒のフードではございません。
下痢になってしまう子達もおります。
今現在、一種類のフードだけになってしまって、缶詰で調整しております。

ユーカヌバ(成犬用)小粒
サイエンスダイエット(成犬用)小粒
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ご協力をお願い致します。 <(_ _)>
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2010.08/15(Sun)

送り火

お天気が回復し、今日からまたまた猛暑と・・・(^_^;)

福岡レスキューのエータ(ももちゃん)が、旅行に選んだのが、今津のワンと泊まれるペンション。
私も、ここへ来て3年になりますが、ほんとすぐそばにそんな場所があったなんて知らなかったです(^_^;)
シェルターから車で、ほんと5分もかからない処。
別荘地の中に、可愛いワンのシルエット看板。

おじいちゃん・おばあちゃんも一緒に、6人+2ワンの旅行です。
ペンションに行く前に、シェルターに寄って下さいました。
幸せ肥りしてましたね。
毛並みも艶々して、保護犬だったとは、誰も思わないでしょう。
家族全員の愛情を受け、のびのび幸せいっぱいに暮らしているのが、一眼で判りました。
本当に良かった!!
心より感謝致します。
こうやって、元気な顔を見せて頂けるのが、私達への何よりものプレゼントで、代表も終始ニコニコでした。
S様ご家族、暑い中本当に有難うございました。
おじいちゃんーーー、また来年も元気なお顔を見せて下さいねっ♪

さて、夕方ランに影が多くなってから、ワン達が出て来ました。
ラッララーーーーン♪状態です。
しっかーーーし、蚊も沢山出て来るのです。
人間は、カイカイカイカイ状態です。(涙)

2時間ほど、遊んだ後は、夢の世界に。。。

7時作業終了。

今日は送りの日です。
ボラさんと4人で、送りました。
キャンドルに火を入れて、慰霊碑の前に、食卓を出し食事をしながら、思い出話と共にゆっくり送りました。
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来年、また帰っておいでぇ〜♪
皆と仲良くしてね〜♪
ひゅうがと、タッシュの病気も持って行って〜
マップの病気も治して〜
何か、最後はお願い毎ばかりで・・・(^_^;)
あまり沢山言うと、忘れちゃったら困るので、一人ずつにお願いしました。

最愛の子たちよ。。。
永遠の光の中で、微笑みを絶やさず楽しく走れ!!
来年のお盆まで、また私の胸の中にしまわれました。

今年初めての、お盆のセレモニー。
大成功で終わりました。
来年もぜひ、開催したいと思います。

参加して下さった方、お供えをして下さった方、渋滞の中本当に有難うございました。
皆様のお力で、この様なセレモニーが実施出来た事に、心より御礼申し上げます。
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2010.08/13(Fri)

慰霊祭

素晴らしい慰霊祭でした。
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沢山の方のご協力を頂き、無事終了致しました。

700個以上のキャンドルに火が入り、アヴェマリアの音楽と共に、午後7時開催されました。
幻想的な空間が出来上がり、皆が涙を流しました。
思い出し、蘇ってくる子を前に、それぞれが、送られた言葉を朗読し、お星さまになった子達全てが、土に帰って行きました。

今回、慰霊塔をプレゼントして下さいましたタマ母さまに、心より御礼と感謝を申し上げます。
素晴らしい作品で、皆、大絶賛でした。
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お供えを有難うございました。
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広島DP時代から団体の大きな力となって下さっている、大阪ボラさんから、天使になったワン達一頭一頭に素晴らしい言葉を頂きました。

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お参り頂いた、皆さまそれぞれが胸の中で、ニコニコと笑っているワン達と会えました。

15日、しっぽの生えた天使達は、またお空に帰って行きます。
送りの日、沢山のお土産を持たせて、送ります。
「また、来年、帰っておいで。それまでは、私達の胸の中でゆっくりお休み。。。」

今回の慰霊祭で、前夜から一睡もしないで走って下さった方もおられました。
皆の協力で、初めての事でしたが、大成功に終わりました。
心より御礼申し上げます。
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