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<日経エンタ2003年2月号>

CMを流すための広告料とCM制作費

●広告業界の大まかな金の流れ (宣伝費200億円のメーカーの場合)

広告代理店手数料30億円
マス媒体費 100億円 (テレビ・新聞・雑誌などの広告料)
マス広告制作費 15億円 (CMや雑誌広告の制作費+タレントのギャラ)
マス以外の媒体・制作費 55億円 (看板広告・チラシ・カタログなど)


代理店のマージンは全広告費の15%程度。6割が媒体費でマス広告の制作費は8%前後。あくまで目安であり、実在企業の例ではない。


テレビCMの制作費用は 1000万円から3000万円の物が多い。(タレント契約料は除く)
バブル期は制作費1億以上もざらにあったが最近はほとんどない。


●CM制作費3000万円の内訳 (タレント無し・CGもほとんど無しの場合)

企画関連費 50万円 (企画費・調査費など)
製作準備費 30万円 (打ち合わせ・ロケハン費)
製作人件費 620万円 (プロデューサー・ディレクターなどスタッフ費用)
出演費 100万円 (出演者・ナレーター)
撮影機材費 230万円 (カメラ・レンズ使用料。日割り計算)
照明機材費 170万円 
美術費 500万円 (大道具)
スタジオ撮影費 150万円 (スタジオ使用料・スタジオ付スタッフ費)
ロケ撮影費 110万円 (ロケ地使用料・コーディネート料)
フィルム・テープ費 150万円
アニメ・テロップ 30万円
CG制作費 10万円
編集費 517万円 (編集室+人件費など)
音楽・効果費 10万円 (作曲料・著作権使用料)
録音費 50万円 

ここまでが直接制作費・2727万円。

製作会社に払うマージン(通常10%)が273万円。
トータル3000万円。

この金額に代理店手数料10%〜15%を上乗せした物を広告主に提示。
広告代理店は「企画費」「タレント出演費」などを自社で直接契約する事もある。



●CMクリエーターのギャラ

クリエーターのギャラはJAC(日本テレビコマーシャル製作者連盟)が定める
「TVCM制作費見積ハンドブック」が目安となる。
CMプロデューサーの「基本担当費」はAランクが100万円。
以下、Bは80万円、Cは60万円。Sランクもある。
NTTドコモ「ケータイ家族物語」のディレクター市川準氏はSランク。
ディレクターのAランクは70万から100万だがその数倍は高いとされる。





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