フジテレビは18日、バラエティー番組「オレワンSP」(仮題)の収録で、人気お笑いコンビ・ハイキングウォーキングの松田洋昌(33)が左肋骨(ろっこつ)骨折で全治3〜4週間のケガを負っていたことを明らかにした。同番組でのケガ人は我が家・杉山裕之(33)、陣内智則(36)に続いて3人目となり、同局は事態を重くみて、22日午後7時から予定していた番組の放送を取りやめることを決めた。
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フジテレビによると、松田は7月26日に埼玉県内で行われた番組の収録で、座布団をソリにして滑り降り、発泡スチロールの浮島に着地するという競技「座布団ジャンプ」に参加。着地の際の衝撃で肋骨を骨折したとみられている。
同じ収録で、我が家・杉山が左肩関節脱臼の大けが。さらに、7月31日の収録で陣内が「ローション腹すべり」の競技で、肋骨にヒビが入るけがを負っていたことが判明した。同局が、ほかの出演者にけがの有無を確認したところ、17日に松田の骨折が分かったという。
松田は、収録日以降も仕事を休まず、今月8日には相方・鈴木Q太郎の結婚式に出席。ブログなどでも一切、けがを公表していなかった。
1本の番組で3人も負傷者が出る異常事態。同局広報部は「けがをされた方には大変申し訳なく思っています。真摯(しんし)に受け止め、一層の安全管理に努めます」とコメントした。番組の放送中止も決めた。
他局でもバラエティー番組の収録中の事故は続発。同局によると、収録時はディレクターらが競技をシミュレーションした上、民間の救命救急士らを待機させた。参加者にはプロテクターとライフジャケットも着用させ、安全対策を講じたが、事故は起きてしまったという。
番組は09年10月に深夜の時間帯でレギュラー放送を開始。6月15日にはスペシャル番組としてゴールデンに進出。22日は、2度目のゴールデン進出だった。