韓国の哨戒艦沈没事件を受けてアメリカ軍と韓国軍は、先月、日本海で合同軍事演習を行ったのに続き、来月初めに中国に近い黄海でも合同で軍事演習を行うと発表し、中国の反発を招くのは避けられないものとみられます。
韓国の哨戒艦沈没事件の原因が北朝鮮の潜水艦による魚雷攻撃だったとする調査結果を受けて、アメリカと韓国は北朝鮮への抑止力を示すため、先月、日本海で、合同の軍事演習を行いました。これに続いて、アメリカ国防総省は18日、哨戒艦が沈没した黄海でも、来月初め、韓国と合同で潜水艦に対する攻撃を想定した軍事演習を行うと発表しました。韓国国防省によりますと、今回の演習には両国の駆逐艦や潜水艦が参加しますが、前回の演習に参加したアメリカ海軍所属の原子力空母ジョージ・ワシントンは、沿岸の中国に対する配慮から参加が見送られるとみられています。しかし、中国政府は、これまでも「外国軍が中国近海で国益に影響を及ぼす行動をすることは断固反対だ」として、合同軍事演習を強くけん制してきただけに、今回の発表が北朝鮮に加え中国側の反発を招くのは避けられないものとみられます。