2010年8月18日7時0分
「阪神沿線 妖怪図鑑」とクイズラリーの賞品
かつて水木荘があった通り。水木さんが通っていた銭湯「水木湯」(右)は今も残っている=神戸市兵庫区水木通2丁目
かつて水木さんの家があった商店街。ここに住んでいた時に鬼太郎が誕生したという=西宮市今津水波町
漫画「ゲゲゲの鬼太郎」の作者、水木しげるさん(88)ゆかりの阪神間の場所を巡るスタンプ&クイズラリーが阪神電車の沿線で開かれている。スタンプを集めると、水木さんの妖怪イラスト入りノート「阪神沿線 妖怪図鑑」がプレゼントされる。期間は10月3日まで。
阪神電鉄などによると、水木さんは少年時代に兵庫県西宮市の甲子園口に住み、宝塚市の動物園や少女歌劇を見に行くのが好きだった。戦地から復員後、1950年ごろから新開地駅近くの水木通(神戸市兵庫区)に住み、アパート「水木荘」を経営。後にペンネームの由来となった。
53年に今津駅前の商店街にある家に移り住んだ。神戸市立美術研究所(現・北野工房のまち)に通って本格的にデッサンを学び、紙芝居作家をしていた54年ごろ、鬼太郎を生み出したという。
スタンプラリーでは阪神電車各駅でチラシを受け取り、梅田、桜川、西宮、三宮の各駅と北野工房のまち、兵庫県立美術館、阪神百貨店の計7地点のうち4カ所でスタンプを集めれば、同美術館で妖怪図鑑がもらえる。
スタンプラリーを達成したうえで、今津、新開地駅など6地点でクイズに答えてはがきで応募すると、全問正解者の中から抽選で計310人に鬼太郎のフィギュアやねずみ男の貯金箱など妖怪グッズが当たる。ほかに携帯電話を使い、計300人にグッズが当たるスタンプラリーもある。
同社の担当者は「夏休みに親子で楽しみ、阪神沿線の魅力を新たに知るきっかけにしてもらえたら」と話している。問い合わせはイベント事務局(9時〜18時、06・4706・3546)へ。(森直由)