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再生砂利にアスベスト混入 埼玉、東京など1都2県で

アスベストが混入した再生砂利が敷かれていた「浦和青年の家」跡地=18日午前、さいたま市浦和区

 東京、埼玉、神奈川の1都2県で建物を解体したコンクリート塊などを再利用した砂利に、人体に有害なアスベスト(石綿)を含む建設資材が混入していることが18日、市民団体「浦和青年の家跡地利用を考える会」(斎藤紀代美代表)の調査で分かった。
 同会によると、さいたま市や東京都荒川区など約130カ所で5月以降、駐車場や道路用地で使われている「再生砕石」と呼ばれる砂利を調べたところ、スレート材などの破片が見つかった。
 このうち約40カ所のサンプルをNPO法人「東京労働安全衛生センター」で分析した結果、すべての場所のサンプルからアスベストが検出され、一部には危険性の高いクロシドライト(青石綿)も含まれていた。
 専門家は「混入したアスベストの割合は低いとみられ、一般市民への影響は無視できるレベル」とする一方で、砕石製造などの現場で作業員が吸い込む危険性があると指摘している。
 同会は昨年、さいたま市の県有施設跡地に敷設された再生砕石からアスベストが検出されたことを指摘し、ほかにも同様の砕石が使用された可能性があるとみて調査。県は同会の指摘を受けて砕石を撤去し、製造業者などの流通経路を調査したが、混入の経緯は分からなかった。


2010年08月18日水曜日


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