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【プロ野球】

グライシンガー2被弾

2010年8月18日 紙面から

◆中日6−1巨人

4回裏に3点を失い、力なくベンチに戻るグライシンガー

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 巨人の先発グライシンガーが“再起途上”の現状を露呈。「救世主」にほど遠い姿で2被弾に沈んだ。右足ふくらはぎを負傷した阿部を欠く打線も沈黙。「ドラゴンズの野球をされた。こっちの野球をできなかった」。静かな口調。原監督は完敗を受け入れるしかなかった。

 斎藤投手コーチの表情に苦渋がにじむ。「グライシンガー? もっとボール球を使えれば良かった。でも、球数もあるしね」。前回は80球。今回は90球。リミットが設定されている右腕を先発ローテに組み込まなければならない巨人の台所事情が表れた1敗だった。

 3強がギュギュッと詰まった首位争い。「一戦必勝」を唱えてナゴヤに乗り込んだ指揮官の頭に“先”はなかったが、復活への道半ばにいるグライシンガーは「89球で降板? 予定通り。次は100球ぐらい投げられるようにしたい」と先を見据えた。

 3月に右ヒジの内視鏡手術を受け、2軍での実戦は1度だけ。3度目の先発となったこの日も球数制限付き。本来は2軍で踏むべき手順を飛ばしている右腕は、1軍のマウンドであっても勝負とともに肉体テストを兼ねざるを得ない。

 現状でのベストは尽くした。それでも、黒星という結果は残り、首位・阪神の背中は離れた。「切り替えて(18日は)ウチの野球をするということです」と指揮官。竜虎と立て続けに対戦する真夏の9番勝負は厳しいスタートになった。 (井上学)

 

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