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口てい疫 終息宣言先延ばしも

8月18日 21時8分

口てい疫の問題で、宮崎県の東国原知事は、今月27日に予定している「終息宣言」について、ウイルスが含まれている可能性がある家畜の排せつ物の処理作業が難航しているとして、終息宣言の時期を先に延ばすこともあり得るという考えを示しました。

口てい疫の感染が集中した宮崎県東部では、家畜の排せつ物に含まれている可能性があるウイルスを、排せつ物を発酵させて生じた熱で死滅させる作業が進められていて、宮崎県は、この作業が終わったあと、今月27日に口てい疫の「終息宣言」を出す予定です。ウイルスは温度が60度に達すると死滅するとされますが、NHKが感染が集中した6つの市と町に取材した結果、排せつ物の内部の温度が60度以上に達した農場の割合は、10%から50%程度にとどまっています。これについて、東国原知事は18日夕方、記者団に対し、「できるだけ27日までに作業を間に合わせたいが、終息宣言を遅らせることもあり得る選択だ」と述べ、排せつ物の処理が終わらない場合は、終息宣言を先に延ばすこともあり得るという考えを示しました。そのうえで、東国原知事は、作業の進ちょく状況を踏まえて、今月22日に予定どおり終息宣言を出せるかどうか判断したいという考えを示しました。