古巣・川崎戦に燃えるマギヌン(左)。右は闘莉王=愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで
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名古屋グランパスは17日、愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで練習。18日の古巣・川崎戦(等々力)で、MFマギヌン(28)は移籍初年の08年から3年連続得点の相性の良さを発揮して、勝ち点3を奪いにいく。
マギヌンは、臨時休暇となった16日にリフレッシュし、グラウンドに戻ってきた。中3日で迎える古巣・川崎戦に闘志を燃やしている。
グランパスは川崎に、昨季、ACL準々決勝2戦目に勝つまで公式戦10戦未勝利と苦戦。J1では、今季最初の対戦(3月13日、豊田ス)で敗れて10戦未勝利となった。しかし、そんな不名誉な記録もマギヌンには関係ない。前回の対戦で、主催試合500点目の記念ゴールを決め、移籍初年から3年連続得点。川崎戦の3得点は、現清水FWヨンセンと並んでチームトップとなった。
ただ、移籍した08年7月26日の川崎戦(等々力)でゴールを決めたときは、「相手に対するリスペクトの気持ちが強い」と、心から喜ぶことはできなかった。14日の浦和戦で、DF闘莉王が古巣相手に先制弾を決めたときの複雑な気持ちはよく分かるという。
移籍して3年たった今、ほかの対戦相手と同様リスペクトはするものの、川崎も倒さなければならない相手の1つに変わっている。
前節を終えて、グランパスは2年ぶりの首位に立った。「1位を維持するためには高いモチベーションが必要。試合に勝つための近道だから相手の弱点は突いていく」。前戦の得点は、MFブルザノビッチの直接FKをゴール前で押し込んだ。セットプレーでの守備が弱点の1つだと分かっているからだった。
古巣だからという遠慮は、もうない。「もう1点取りたいね」。グランパスの優勝のためには、川崎への苦手意識も一掃したい。マギヌンが、古巣相手に相性の良さを発揮する。 (伊東朋子)
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