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“暴君”稲垣 ベネチア映画祭殴り込み

 SMAPの稲垣吾郎(36)が17日、東京・有楽町の東京国際フォーラムで行われた映画「十三人の刺客」(9月25日公開)に、主演の役所広司、山田孝之らと出席した。同作は9月のベネチア国際映画祭のコンペティション部門に出品され、稲垣は家臣をも次々と殺す最凶の暴君という役柄で三大映画祭の一つに初めて“殴り込む”ことになる。演技で世界を相手にすることになるが、「名前を覚えてもらうのにインパクトがあっていい」と不敵な笑みを浮かべた。

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 稲垣が、最凶の暴君として、カンヌ、ベルリンと並ぶ三大映画祭に“初見参”する。

 「十三人‐」は1963年に片岡千恵蔵主演で公開された時代劇を「クローズZERO」などの三池崇史監督がリメークした。暴君の明石藩主・松平斉韶を暗殺することを命ぜられた御目付役・島田新左衛門(役所)が12人の侍とともに奮闘する活劇。現地9月1日開幕のベネチア映画祭で金獅子賞(作品賞)を争うコンペ部門出品が決定した。

 映画では時代劇初挑戦となった稲垣は、斉韶を狂気たっぷりに演じた。その極悪非道ぶりには役所が「撮影中はみんな吾郎ちゃんのことが憎かった」と舌を巻くほど。三池監督も「SMAPの見方が変わる」と、普段のクールキャラからの変身に太鼓判を押した。

 稲垣の出演映画の海外映画祭参加は「笑いの大学」(04年)の韓国・釜山映画祭以来。SMAPメンバー出演作の三大映画祭出品は、04年に木村拓哉の「2046」がカンヌに出品されて以来2人目となる。

 稲垣は「一映画ファンとして興味があったのでうれしい」と素直に大喜び。自身初の悪役での“欧州お披露目”に「どんな形であれ、自分の名前を覚えてもらえるのはうれしい。インパクトあるんじゃないかな」とあやしげな笑みを浮かべていた。ベネチア映画祭では現地9月9日に公式上映および会見が行われ、役所と三池監督が出席する。






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