「うなぎ偽装の商社、小沢氏元秘書側にも資金提供」の記事詳細：イザ！

　台湾産うなぎを国産と偽って販売したとして不正競争防止法違反（偽装表示）容疑で家宅捜索を受けた大手専門商社「セイワフード」（東京都港区）が民主党の小沢一郎前幹事長側に多額の献金をしていた問題で、セイワ社は石川知裕、樋高剛両衆院議員側にも寄付やパーティー券購入で資金提供をしていたことが１７日、産経新聞の調べで分かった。両衆院議員は小沢氏の元秘書。セイワ社は小沢氏が代表当時、民主党本部のパーティー券も買うなどしていて、小沢氏周辺への提供総額は計１８９０万円に達する。

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記事本文の続き　一連の資金提供は平成７年から始まっていて、セイワ社が小沢氏周辺と長期間、密接な関係があったことがうかがえる。３氏の事務所は受け取った現金について、「事実関係が明らかになり次第、適切な対応を取る」などとしている。

　石川氏は献金後の２０年、衆院農林水産委員会で「産地偽装にかかわって調査した業者は何件か」「立ち入り検査は何回行ったか」などと、うなぎ業者に関連する質問をしていた。石川事務所は「（業者からの請託を受けて質問をした）事実は全くない」としている。

　政治資金収支報告書や官報などによると、セイワ社は石川氏が代表を務めていた「民主党北海道第１１区総支部」に１８～２０年の３年間で、計１４０万円を献金している。樋高氏側には、樋高氏が代表の「民主党神奈川県第１８区総支部」に１６～２０年の間に計３００万円を寄付。１７年開催の政治資金パーティー「ひだか剛政治活動５周年記念セミナー」でも５０万円分のパーティー券を購入している。

　小沢氏が民主党代表だった２０年には、民主党本部の政治資金パーティー「民主党パーティー・２００８」に１００万円を支出し、小沢氏が党首だった自由党の政治資金団体「改革国民会議」には１１年に５０万円を寄付していた。さらに小沢氏の資金管理団体「陸山会」にも７～１１年の５年間に計１５０万円を献金していたことも分かった。

　これまでの産経新聞の調べで、セイワ社は小沢氏が代表の「民主党岩手県第４区総支部」に１６～２０年の５年間で計１１００万円を献金していたことが分かっている。資金提供額の合計は新たな判明分を加えると、１８９０万円になる。

　セイワ社は２０年１２月～今年５月の間、台湾産のうなぎのかば焼き約１トンを「愛知県産」と表示された段ボールに詰め替え、原産地を偽って卸売業者に販売したとして、警視庁と大阪府警が７月１５日、不正競争防止法違反の疑いで家宅捜索している。