前書き。
こんにちは、元aoiです。
ころころ題名変えてすみません(汗
よく考えると、ちょっと違うなーって思い、こちらにしました。
随分、色々と考えて、何が書きたいのか分らなくなってきて原点回帰。
とりあえず何だろうと書いて、感想貰って、それを糧にしないと自身の成長はないなぁ、とテスト期間中に反省。
中ほどが曖昧なので、自分の定めている最終地点に辿り着けるのだろうか? なんて疑問もわいてくるけど、それも一興かなと開き直って再度書きなおしてみました。
きっと蛇行して、脱線して、はみ出して、また戻ってきてを繰り返して、凄く遠回りしたとしても、進もうと決意。
どうぞよろしくお願いします。
*大変な事に気づきました(汗
第三話、現実? で見直したはずなのですけど、後半部分がすっぽり抜けてました orz
第五話、日常生活 のお話の序盤の意味が分らないじゃないか……。
半分寝ながら見直していたせいで、見逃した? っぽいです。
それって見直していたと言えるのかと自問自答、否見直したと言えない!
やっぱり人間は寝ないとダメだなぁと思うこの頃でした。
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何とか逃げ切れたようだ、追手はいない。
ふらつきながらも俺は路地裏を更に奥へと進む。
ついに発砲許可が下りてしまったようだ……それにしてもボディに二発とは殺す気満々じゃないか、洒落にならん。
「ははっ……失言だったな」
腹部からとめどなく流れる血に目をやりながら苦笑する。
今まで散々人を殺してきた俺が、今さら撃たれることに文句を垂れている姿が妙に滑稽だった。
ここまで逃げてくることはできたけど、どうやら体が限界のようだ、壁にもたれたまま、その場にずるずると崩れ落ちる。
始まって早々悪いのだが、俺は死にかけている。
俺も終わりかな……そう思った時、目の前に一人の女性が立っている事に気づく。
もはや動く事はできない俺はどうすることもできない。
「よう、待ってたぜ」
逆光で表情は見えないが、大体予想はついている。
女性が何か言っているようだけど、ちょっと血が足りない。
目の前も霞む、音もどんどんと遠ざかっていくように感じる。
「ぐはっ、て、てめぇ何しやがる!?」
あら、まだ元気だった。
腹部を走る鈍い痛みに意識が覚醒する、まだ意外と大丈夫なのかもしれない。
そんな俺の反応が気に入らなかったのか、もう一度蹴りが腹部を襲う。
「ち、ちょ、てめぇ! 撃たれたところ蹴るな、死ぬだろうが!? まぁ俺は構わないけどよ!」
「……死んで楽にさせると思う?」
そんな俺を冷やかに見下ろしながら女が言う。
「あ? 別に生きてもいいけどよ、無期(懲役) なんかになったら暇で暇で憤死すると思うぜ? 俺にとっては死刑も無期も変わらんな」
「贖罪を暇と言うか、この下衆め」
「笑わせてくれる、贖罪って何だ、罪って何だよ? 所詮人間が決めた事だろうが、道徳も然り。何故人が人の決め事に縛られなければならないんだ?」
「貴方の常識を疑うわ」
「常識ねぇ……おおよそ成人までに身に付けた独断と偏見の事だろ? どっかの天才が言ってたぜ? 俺も激しく同意だ」
と軽口を叩いていると、追撃をかけられた。
この女容赦ないな!
一時的に痛みで意識が覚醒したけど、そろそろヤバいらしい。
また少しずつ音が遠ざかり、目の前がかすむ。
我が人生二十四年……短かったなぁ。
「……おい、死ぬなよ? 救急車も手配しているんだ、もう少しぐらい踏ん張れ」
何か女が言っている気がする、と言うか体を揺さぶるな、傷に響く。
そんな痛みも少しずつ鈍くなっていく。
ゆっくり眠らせてくれよ……そして俺の意識は途切れた。