おもいッきりＤＯＮ！

●本日の先生●
1.第三管区海上保安本部・山下浩一郎さん
2.板橋中央総合病院・森田豊医師
3.京葉蜂駆除サービス・小川世紀さん

★どんなに泳いでも岸に戻れない時★
泳いでも岸に戻れない時は、「岸と平行に泳ぐ」と良い。
実は、この時『離岸流（りがんりゅう）』というものが発生していて、そこから抜け出せば良いだけです。
通常、波は岸に当たると、そのまま沖に戻っていくが、押し寄せた波が岸に沿って横に進み、一点に集中する場合があります。
その集まった波が岸から沖に向かって、早く流れるのが『離岸流』なんです。
そのスピードはとても速く、逆らって岸まで泳ぐのは、一流の水泳選手でもなかなか難しいです。ただ、横向きに泳げば、一般の人でも比較的簡単に抜け出せます。
そんな『離岸流』の幅は、だいたい10-30m程度。
つまり、そこを抜けて、沖に流されなくなったら、岸に向かって泳げば良い。

『離岸流が特に発生しやすい場所』
「突堤や防波堤などの側」
このような場所では、突堤などに沿って離岸流が発生しやすくなっています。
突堤や防波堤にはむやみに近づかないようにしましょう。
他にも、川が流れ込んでくる河口の近くも、離岸流が発生しやすいそうです。
『離岸流の見分ける方』
「周囲より白波が小さい」
これは波が砕けるときに、離岸流という逆方向の動きが加わっているので小さくなる。
「波打ち際に一箇所に集中してゴミが溜まっている」
両側から来た波がここで沖に戻っている可能性が高い。

★クラゲに刺されたら、海水で洗ったあと、ど～する？★
海水で洗ったあとは、熱い砂をかけて、患部をあためる。
クラゲに刺されると、毒の入ったトゲが患部に残ります。
クラゲの毒は、熱を加えると、弱くなる性質を持っているので、熱くなった砂をかけると、痛みを和らげる事ができます。
ただし、砂で患部をこすると、炎症をひろげることになるので注意して下さい。　　
砂はそっとかけるだけで充分です。
またトゲが無くても、刺された場所には毒が残っている場合も多く
この場合も同様にあたためるのがよいそうです。
砂の温度にもよりますが、50度ぐらいの砂であれば、5秒も温めれば良いそうです。
ただし、やりすぎて、ヤケドしないように注意してください。
また、砂をかけた後は、もう一度海水で洗って、砂を落としてください。
もし砂以外にも、蒸しタオルなどあれば、なお良いそうです。
ただ、応急処置だからといって、例えば日差しで熱くなった車のボンネットなどは、逆に火傷してしまう危険が高いのでお勧めできません。
これは、あくまでも応急処置なので、このあと病院に行って、きちんとした診察を受けて下さい。

★ハチが家に入ってきたら、ど～する？★

ハチを追い払うには、部屋を暗くして窓を開ければいいんです。
ハチは、紫外線が強くて明るい方に向かっていく習性があります。
部屋を暗くすると、外の方が明るくなるので、ハチは外に逃げて行きます。
日中なら、カーテンをしめて暗くする窓と、逃す為に空ける窓を分けると良いです。
夜なら電気を消して窓を全開にすると、外灯や月明かりなどで外の方が明るくなり、ハチは逃げて行きます。
そして、ハチを攻撃してはいけません。興奮したハチに、襲われる事が多いのです。
そこで、出て行くのをじっと待つほうが安全です。
ちなみに、殺虫剤をかけるというのも、あまり良くないそうです。
ハチは他の虫のようにすぐには死なず、かえって興奮して襲い掛かってくる場合があるので避けた方が無難だそうです。
もし、刺されてしまった時は、ハチの毒は水に溶けやすいので、流水で洗うか、濡れた冷たいタオルなどを当てると良いそうです。
その後、患部を冷やしながら、病院で診察してもらって下さい。

★指を切ってしまったら、ど～する？★
指を切ってしまった場合は、まず、きれいな水で雑菌を洗い流す必要があります。
きれいな水がない場合は、ペットボトルのジュースなどで傷を洗うといいんです。
また、ツバをつけたり、口でなめると、なめた時につく唾液には細菌が多く潜んでいて、傷口を化膿させることがあるのでやらない方がいいそうです。
同じように、川の水も、雑菌が多く繁殖しているので、洗わないほうが良いそうです。
洗い流すのは、お茶でもジュース・お酒でも、とにかく清潔なモノならOKだそうです。
しみるかもしれませんが炭酸飲料でも良いそうです。
雑菌を洗い流したら、絆創膏がなければ、使っていないタオルやハンカチなど、きれいな物を巻いて、細菌から傷口を護って下さい。
もし切り傷をおった時に、バーベキューをしていたり、近くに海の家があるなどで、ラップがありましたら傷口をラップで密閉して、湿った状態にしておく方が、乾燥させるよりも早くキレイに治ると言われています。
もし膿が出たら、すぐに交換してください。