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議員支給の航空券で妻が搭乗

8月18日 15時48分

民主党の後藤英友衆議院議員の妻が、国会議員に支給されるクーポンを使って無料で入手した航空券で、羽田と熊本を結ぶ便に不正に搭乗していたことが明らかになりました。後藤議員は不適切な使用を認め、全額を国庫に返納したということです。

民主党熊本県連などによりますと、去年の衆議院選挙で比例代表九州ブロックで当選した、民主党の後藤英友衆議院議員の妻が、ことし3月から4月にかけて、国会議員に支給されるクーポンを使って無料で入手した航空券で、羽田と熊本を結ぶ便に、数回、搭乗していたということです。このクーポンは公費で支給されているもので、議員本人以外の搭乗は認められないということです。外部からの指摘を受けて、熊本県連が後藤議員に話を聞いたところ、不適切な使用を認めたということです。これについて後藤議員は18日、「航空会社の株主優待券で購入したチケットと、クーポンで入手したチケットを混同して、誤って妻が使用していた。すでに全額を国庫に返納していて、今後このようなことが起きないよう十分注意する」というコメントを出しました。後藤議員をめぐっては、去年の衆議院選挙での選挙違反事件で元出納責任者の有罪が確定し、民主党熊本県連が議員辞職を求める決議を行いました。しかし、後藤議員は、現時点で辞職する考えはないとしていて、今月21日に支援者の意見を聞いたうえで、当選有効の確認を求める訴えを福岡高裁に起こすかどうか決める方針です。