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2010年8月17日(火) 19:20 |
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医師不足と赤字経営、市民病院の今後
慢性的な医師不足を背景に今、地方の自治体病院が苦境に立たされています。 玉野市の玉野市民病院では今年、有識者を招いた改革検討委員会を立ち上げ今後の病院運営について議論を進めています。 市民病院はどうなってしまうのでしょうか。
玉野市立玉野市民病院は、1992年度からは赤字運営が続いています。 2008年度は単年度の赤字が3億5000万近くにまでのぼりました。 大きな要因は医師の不足です。 玉野市では、大学に出向き医師の派遣を要請するなど働きかけも行っています。 しかし、高度な環境での医療を望む医師や学生を小さな市民病院に取り込むのは難しいのが現状です。 玉野市では今年、有識者を招いた改革検討委員会を立ち上げ議論を続けています。 医師を呼び込むには、高度な医療環境を整える必要があり、そのためには莫大な費用がかかります。 「市の予算を更につぎ込んで赤字運営を続けるのか、もしくは病院を廃止してしまうのか、究極の選択を迫られている」そんな意見も飛び出しました。 17日、玉野市が示した市民アンケートの結果で、市からの補助金を投入してでも市民病院を維持すべきだ、と回答した人は30%近くいました。 市の予算を投入するということはつまり、税金という形で市民に負担を強いることになります。 市民病院を存続させるために、市民や行政にどれほどの覚悟があるのか。 大きな苦境に立たされた市民病院です。
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