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無許可釣り人に銃突きつけ…「額を撃ち抜くぞ」

 無許可で釣りをしていた男性を散弾銃で脅したとして、大分県警日田署は17日、暴力行為法違反などの疑いで大分県日田市の津江漁協幹部の男(67)を逮捕した。現場の津江川はアユなどの釣り場で知られ、釣りをするには入漁券が必要。男は監視する立場で、銃を突きつけ「額を撃ち抜くぞ」と脅したという。

 男は、津江漁協の代表理事組合長、岩下和生容疑者=日田市中津江村。逮捕容疑は16日午後6時45分ごろ、漁協が管理している中津江村の津江川河川敷で、無許可で釣りをしていた日田市内の男性(36)の頭に散弾銃を突きつけ「額を撃ち抜くぞ」と脅迫した疑い。

 同署によると、男性は16日午後6時ごろ、知人ら6人と釣りをしていたが、岩下容疑者と漁協の30代の男性職員に注意され、釣りをやめた。現場では、漁協が発行する入漁券(アユ釣り1日2000円、アユ以外1日1000円)を購入しなければならなかった。

 岩下容疑者は自宅に一度帰宅。その後、残った漁協職員と男性らが口論になり、連絡を受けた岩下容疑者が散弾銃を持って現場に戻ってきた。男性は、釣りをするには許可が必要とは知らなかったといい、「自分の車の写真を男性職員が勝手に撮影したので抗議した」と話している。

 津江川はアユやヤマメなどの釣り場として有名。6月12日に渓流釣りが解禁されたが、入漁券を買わない釣り人が後を絶たず、漁協側とたびたびトラブルになっていた。岩下容疑者らは日ごろから無許可の釣り人がいないか監視しており、パトロール中だった。

 岩下容疑者は銃の所持許可は受けており、「散弾銃は持っていたが、突きつけていないし脅してもいない。有害鳥獣を駆除するために持っていただけ」と容疑を否認。男性職員は「(岩下容疑者は)銃を持っていたが、脅したかどうかは分からない」と話している。

 現場は、02年のサッカーW杯日韓共催大会でカメルーンのキャンプ地になった旧中津江村内にある。現場近くに住む男性は「カメルーンとの交流で注目されたけど、こういう事件で有名になるのは不本意」と残念そうに話した。

 ≪ほとんどの河川に漁業権≫地域によって時期の差はあるが、川での釣りはおおむね3月にヤマメやイワナなどの渓魚、6月にアユが解禁になり、シーズンは晩秋まで続く。魚の成育のため、また釣り人や漁による成魚の乱獲を避けるため、冬場から春先までを禁漁期間とする場合が多い。ほとんどの河川には漁業権が設定されており、対象魚を狙う釣り人は漁協が定めた入漁料を支払わなければならない。入漁料を受け取った漁協は釣り人に魚を提供する義務があり、漁業権対象魚種の放流事業などを行っている。

Yahoo!ブックマークに登録 [ 2010年08月18日 ]

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