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韓流ブーム再び!テレビ界を席巻 K−Pop人気で若年層にも

2010年8月16日

写真:フジテレビ韓流α 「コーヒープリンス1号店」(C)All Rights Reserved by MBC 2007拡大フジテレビ韓流α 「コーヒープリンス1号店」(C)All Rights Reserved by MBC 2007

写真:フジテレビ韓流α 「美男〈イケメン〉ですね」(C)SBS Contents Hub拡大フジテレビ韓流α 「美男〈イケメン〉ですね」(C)SBS Contents Hub

写真:「少女時代のガンバレ」(C)MBC 「スカパー!KNテレビジョン」で8月24日(火)23:20〜24:35ほか放送拡大「少女時代のガンバレ」(C)MBC 「スカパー!KNテレビジョン」で8月24日(火)23:20〜24:35ほか放送

写真:「オー!マイレディー」(C)2010SBS 「スカパー!Mnet」にて8月30日スタート。毎週月、火22:45〜24:00ほか放送拡大「オー!マイレディー」(C)2010SBS 「スカパー!Mnet」にて8月30日スタート。毎週月、火22:45〜24:00ほか放送

 テレビ界に、再び韓流ブームがおきている。今度はオバサマたちだけにあらず。若い世代が夢中になっているのが特徴だ。フジテレビが1月から設けた韓国ドラマ枠「韓流α」が好調で、平日午後帯にもかかわらず幅広い視聴者を獲得。衛星放送のスカパーでは、韓国ポップス(K―Pop)を中心に韓流コンテンツを大幅に増加させるチャンネルが相次ぐ。TBSでもゴールデンタイムに韓国ドラマを半年にわたり放送中で、テレビ朝日でも日韓合作ドラマを放送中。「ヨン様ブーム以来の注目度」という、そのブームのワケは……?(アサヒ・コム編集部 柏木友紀)

 「韓流α」では、春休みの3月から目立って視聴率が上昇、平均5%を超えている。20、30代はもちろんティーンやキッズ層にまで視聴者層が広がっている。夏休みに合わせ、7月からは「夏祭り」と銘打って、韓国で高視聴率を獲得した「宮」「美男〈イケメン〉ですね」「コーヒープリンス1号店」などのドラマを連日3時間にわたり放送中だ。

 「各ドラマがだいたい16話、評判がよいと延長されて24話などとストーリーが長いだけに、山あり谷ありの展開が何度も訪れる。登場人物も多く、主役以外の脇を固める人々の人物像もきちんと描かれている」

 フジテレビ「韓流α」の仕掛け人である八木祐子・編成マーケティング部長は、まず「構成の巧みさ」を特徴に挙げる。既に百に届く本数の韓国ドラマを見て、韓流αにかけるものを選別している。

 「セリフも印象的で、人生訓などを多く含んでいて考えさせられる。日本語で聞かされると鼻につく言葉でも、字幕なら入りやすい」

 また、なんと言ってもK―Popアイドルの人気が大きい。ティーン、20代の若い層は、ここから入ってくる場合も多いという。主題歌や挿入歌を人気アイドルが歌い、サウンドトラックが売れる。「美男〈イケメン〉ですね」も、まさにKーPopのグループバンドを扱ったドラマだ。

 「第一波は『ヨン様』に代表されるスターにあこがれるおばさまによるブーム。第二波は『宮廷女官 チャングムの誓い』などで韓国時代劇にハマった比較的年齢の高い男性たち、そして今回はK―Popブームによる若い男女が主役」

 衛星放送スカパーで韓流コンテンツを担当する若井三紗子さんはこうみる。昨年から盛り上がりを見せてきたブームだが、特に今年8月はK―Popのアーティストが続々と日本でデビューを予定しており、コンサートも目白押し。彼らが出演するドラマやバラエティーが好評を博すという流れが定着してきたという。スカパーが今月主催した韓国バラエティー番組のイベントも、チケットは即日完売、来場者の7割近くが10〜20代だった。

 韓流専門チャンネルだけでなく、TBS系やフジ系などの総合エンターテインメントチャンネル、「MTV」などの音楽系チャンネル、「食と旅のフーディーズ」などの趣味・娯楽系チャンネルでも、韓流コンテンツが質・ボリューム共に格段にアップしているという。

 「彼らはダンスや歌唱力がずば抜けている一方、きさくに私生活などを語る人が多い。踊ればカッコいい、しゃべったら面白いというギャップが魅力なのでは」

 各メディアで韓流コンテンツが流れることで、良質番組の取り合いの様相も見せ始めている。ただ、まだブームは一般層に広がるまでには成熟しきっていないとの見方も。

 TBSが4月から放送中の韓国ドラマ「アイリス」。ゴールデンタイムに放送する「決断」に注目が集まったが、視聴率は初回の10.1%を最高に下がり続け、このところ6%台と低迷している。「韓国ドラマはあくまで一ジャンル。一般の日本のドラマと比べれば低いが、これを総合編成の全国波で放送すること自体が、時代を感じさせる。各局が競合する時間帯を考えれば、この数字は悪くはない」(業界関係者)といった見方もある。

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