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優勝賞品「大関」秋場所から復活へ

 大相撲の本場所で幕内優勝力士へ賞品を提供していた酒造メーカーの「大関」が、秋場所(9月12日初日、両国国技館)以降は優勝賞品を復活させる方針であることが17日、明らかになった。

 日本相撲協会では野球賭博問題など一連の不祥事を受け、7月の名古屋場所では天皇賜杯をはじめとする協会外からの杯や賞状、優勝賞品などをすべて辞退。表彰辞退が“解除”となれば、大関からの賞品が秋場所千秋楽の表彰式で優勝力士に贈られることになる。

 大関は1958年(昭33)の名古屋場所から、優勝力士に「大関賞」を贈呈。年6場所、大銀杯などに加え、副賞として「清酒大関」4斗樽(だる)、「ワンカップ大関」1年分を贈ってきた。名古屋場所で相撲協会が表彰を自粛したことを受け、同社はこれまで秋場所以降の優勝賞品贈呈について「白紙」としていたが、この日、担当者が「協会が辞退しない限りは基本的に実施する方向となりました」と話した。

 一方、優勝賞品を贈呈してきた他の企業は、秋場所以降の優勝賞品贈呈について消極的だ。金一封などを贈ってきた日本コカ・コーラの担当者は「まだ検討段階です」と話し、国産農畜産物1トンを贈ってきた全農は撤退する方針。正式に継続の意思を示したのは大関が初めてとなる。

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