押尾、芸能人で初の裁判員裁判は最も大きい“舞台”

　保護責任者遺棄致死罪などに問われた元俳優・押尾学被告（３２）の９月３日から始まる公判が、東京地裁で最大の１０４号法廷で行われることが１６日、分かった。

　１０４号法廷は９８の傍聴席があり、１９９６年にオウム真理教・麻原彰晃こと松本智津夫死刑囚の初公判が行われたことで有名。同公判では一般傍聴券４８枚に１万２２９２人が殺到、倍率は過去最高の２５６倍となった。昨年１０月、麻薬取締法違反での押尾被告の初公判では法廷の傍聴席は４２席で、一般傍聴券は２０枚。２２３２人が並び、倍率は１１１・６倍だった。

　押尾被告の公判は芸能人で初の裁判員裁判となるが、昨年８月に開かれた全国初の裁判員裁判も同法廷だった。これまでの公判は麻薬取締法違反が対象だったため、芸能人でもそれほど大きくない法廷で公判が行われてきたが、保護責任者遺棄致死罪は最大で懲役２０年となる重罪だけに、最も大きい“舞台”が用意された。