9月1日告示の民主党代表選で再選を目指す菅直人首相は17日、党所属の衆参両院当選1回の議員約150人を対象とした対話集会を、告示直前の8月23〜25日に開くことを決めた。“大票田”の新人を囲い込み、一気に支持固めを図る狙い。
ただ衆院1回生の多くは、菅政権批判を強める小沢一郎前幹事長グループに所属しており、新人争奪戦による小沢氏側との摩擦激化は必至だ。
小沢氏も22〜25日に勉強会「小沢一郎政治塾」を都内で開き、1回生議員約10人が参加を予定している。首相側が重なる日程での集会開催を後からぶつけた格好で、新人議員の一人は「まるで踏み絵を迫られているようだ」と困惑している。
首相が対話集会を呼び掛けたのは、昨年の衆院選と今年の参院選で初当選した新人議員。地域別、衆参両院別に6グループに分け各1時間ずつ意見交換する。
首相名で各議員事務所に配った案内状は「与党になってからは日々業務に追われ、十分に話す機会が持てず、反省している。1期生の皆さんの声こそが一番国民に近い」と低姿勢で参加を求めている。
民主党の新人議員は、党所属議員413人の3割強に当たる。