追悼マッチを終え、プラムさんの遺影を掲げるダイナマイト・関西、コマンド・ボリショイ、カルロス天野(左から)
「OZアカデミー」(15日、アゼリア大正)
リング禍で亡くなった、女子プロレスラーのプラム麻里子さん(本名・梅田麻里子=享年29)の追悼シリーズ「プラムの花咲くOZの国2010」がスタートした。プラムさんは13年前の8月15日、試合中に意識不明となり、翌16日に死亡した。
メーンではプラム麻里子メモリアルマッチとして、尾崎魔弓&コマンド・ボリショイ組と、ダイナマイト・関西&カルロス天野組が対戦。故人にゆかりの深い4人が、全力ファイトを天国のプラムさんに捧げた。試合後、献花台の花束をリングに上げて退場した尾崎は「つらい思い出だけど、こういうメンバーでやると昨日のことのように思い出す」と、全てを乗り越えた笑顔を見せた。入場の時から涙が止まらなかったというボリショイは「プラムさんが与えてくれた貴重な時間だった」と感慨深げ。プラムさんと同期の関西は「もう一度気を引き締めることができる日。忘れてはいけない」と真っ直ぐに前を見詰め「リングは死ぬ場所じゃない。夢を追いかける場所だから」と言い切った。
同シリーズは8・22後楽園大会で最高潮を迎え、追悼のプラムの花が満開となる。
(2010年8月15日)