果敢に飛び込みレシーブする浅尾美和(撮影・吉澤敬太)
「ビーチバレージャパン最終日」(15日、鵠沼海岸)
女子決勝は浦田聖子(29)、西堀健実(28)組(フリー)と浅尾美和(24)、草野歩(25)組(エスワン)の“浅草ペア”が対戦。フルセットの末、浦田、西堀組が優勝。浅草ペアの結成初Vはお預けとなった。昨年の同大会を浅尾とのペアで制した西堀は大会連覇。浦田とのペアでは5月のJBVツアー開幕戦東京OP以来のタイトルとなった。
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ブロックを抜かれた浅尾の「お願い!」という悲痛な叫びも届かなかった。砂上にボールが弾んだ瞬間、敗戦が決定。熱いハグを交わす優勝ペアを、砂上に座り込んで見つめた。「優勝しか考えていなかった。すごく悔しい」と口にした。
浅草ペアを結成した今季は国内ツアーで低迷した。汚名返上へ、大会前は武器の攻撃力を特訓した。それでも「もっとスパイクの練習をしないと。確率を上げないと」。さらなるレベルアップの必要性を訴えた。
所属事務所の曽根社長は、今大会の優勝ご褒美の海外旅行を、次戦に持ち越すことを明言した。その一方で、試合中に「お願い」を連呼する浅尾に「気持ちの弱さが出ている」と指摘。お預けとなったペア初タイトルは、心身ともに磨いて再挑戦する。
(2010年8月15日)