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金本に中田が弟子入り!合同自主トレだ

 09年、交流戦前の練習で中田のあいさつを受ける金本
 09年、交流戦前の練習で中田のあいさつを受ける金本

 阪神・金本知憲外野手(42)と日本ハム・中田翔内野手(21)が合同自主トレを行うことが16日、明らかになった。これはチームメート・ダルビッシュの勧めもあり懇願したもの。金本はこの申し出を快諾。今オフにも鉄人塾に日本野球の未来をしょって立つ大砲候補が弟子入りすることになる。

  ◇  ◇

 金本に新たな門下生が加わる。日本ハムの中田だ。現在、驚異的なアーチ量産で脚光を浴びる中田はプロ入り後、幾度となく金本のトレーニングに関心を示してきた。高校通算87本塁打を放ち、大阪桐蔭で甲子園を沸かせた怪物も生まれ故郷は金本と同じ広島だ。少年時代から同郷の偉人に敬意を抱き、どんな苦境にも屈しない「鉄人」のオーラにあこがれ続けた。

 「金本さんから学びたい」。中田の感情が込み上げたのは昨春のこと。かねてからの念願が叶(かな)い、昨年6月の交流戦中に札幌で金本と食事をする機会に恵まれた。対話の中で芽生えた本物のプロ意識。同じ環境に身を投じ、一から学びたい‐。昨季2軍でイースタン記録となる30本塁打を放ち大物の片りんをのぞかせた中田が金本の言葉に目を輝かせた。

 日本ハムが福岡から東京へ移動したこの日、中田は改めて今オフの金本への「弟子入り」を懇願した。

 「金本さんはすごく大きな存在。清原さん同様、兄貴です。スラッガーとしても学ぶべきところがたくさんある。こちらとしては(合同トレーニングを)やりたいの一言。一緒にやらせていただけるなら光栄です」

 思いの丈に「…ッス」の中田調を一切交えず、丁寧に言葉を選んだ。

 「いつでも来ればいい。いくらでも、いくらでも。直接、電話してくればいいよ」。長野へ移動する伊丹空港で中田の思いを知らされた金本は笑顔で歓迎した。

 昨オフは「トレーニングを見せていただけないでしょうか」と自主トレ見学を志願したダルビッシュを自らの自主トレ拠点、広島のジム「アスリート」に受け入れた。ダルビッシュは今季交流戦の広島遠征でも同ジムを訪れ「次、来るときは中田も連れてきます」とトレーニングを指導する平岡代表にオフの中田同伴を願い出た。期待を寄せるチームの弟分に早く一人前になって欲しい‐。中田の金本への「弟子入り」はダルビッシュも後押ししている。

 「金本とは全くタイプが違うけど、スイングはプロのトップクラス。本格的なウエートトレは初めてだろう。故障をせず、動ける体にしてあげたい」。平岡代表は中田歓迎の意向を明かし、金本&中田&ダルビッシュの豪華合同トレの受け入れ態勢を整える。

 20日のロッテ戦以降、11戦8本塁打と本領を発揮する中田に「すごいな」と目を細める金本。自らも中田を刺激に、さらなる進化を追い求める。

(2010年8月16日)












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