ゆるキャラも大変 猛暑で保冷剤など熱中症対策
8月17日20時39分配信 産経新聞
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ゆるキャラまつりに参加するキャラクターたち。人気投票では熾烈な争いが繰り広げられそう(山本考志撮影)(写真:産経新聞) |
官公庁のキャラクターなど全国81体が加盟する「ゆるキャラさみっと協会」(滋賀県彦根市)は今年初めて、ゆるキャラの熱中症対策として、頭や首に直接巻き付けるタイプの保冷剤を使用するようイベント主催団体などに呼びかけた。関係者からは「保冷剤を使うと全然違う」と好評だ。
同協会は「暑い夏は屋外での安全な出演時間の目安は15〜20分程度だ」として、例年、十分な水分補給をすることや、30分を超える活動では出演時間の短縮を勧めてきた。
特に今年は猛暑。「そばにいる人がゆるキャラの体調を頻繁に確認するよう呼びかけている」(同協会)という。
各地でも対策が進められている。
ゆるキャラブームの火付け役となった「ひこにゃん」。平成19年の彦根城築城400年を記念して誕生した人気者で、“所属”する滋賀県彦根市では、彦根城で通常1日当たり2回、各30分間、屋外でパフォーマンス活動をしている。
しかし、7、8月はパフォーマンス活動を午前中の1回のみに制限。あまりにも暑いときは、“付き人”のスタッフが木陰に移動させるなど、細かい配慮をしている。
18年に兵庫県で行われた国体では、6月の開幕100日前イベントでマスコットキャラクター「はばタン」43体のうち11体が熱中症で搬送され、目撃した子供がショックを受ける非常事態が発生した。
こうしたアクシデントを防ぐためにも、万全の暑さ対策は欠かせない。
19年に国内最高気温の40.9度を記録した岐阜県多治見市。猛暑を市のPRにつなげようと誕生したマスコット「うながっぱ」は今年、熱中症警報が発令されると緊急出動し、うちわを配布している。
この際、自身が暑さで倒れないよう、内部に小型扇風機付きのベストとバッテリーを装着して奮闘している。担当者は「倒れそうになると、目立たないように市民の前から離れるようにしている」と隠れた苦労を話す。
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最終更新:8月17日21時2分
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