履正社・山田「楽しい夏でした」 笑顔で聖地に別れ
6回、山田は左越えに2ランホームランを放つ |
◆ 高校通算31号放つも惜敗 ◆
“T−山田”が笑顔で散った。3回戦4試合が行われ、履正社(大阪)は聖光学院(福島)に2−5で敗れた。「3番・遊撃」で出場した今秋ドラフト候補・山田哲人内野手(3年)は自身高校通算31号となる2ランを放つなど2安打2打点と躍動。敗れはしたが、涙を流すことなく甲子園を後にした。
◆ “T−岡田超え”の一発に胸を張る ◆
<聖光学院5−2履正社>“T−山田”に涙は似合わない。敗戦直後も山田は笑顔だった。「小さい頃からとにかく甲子園に出たかったので、幸せな気持ちでいっぱい。今までの人生の中で、一番楽しい夏でした」。すがすがしく、高校野球に別れを告げた。
「あの打席は(本塁打を)狙っていました。スプリット狙いでしたが、内角の直球をうまく本塁打にすることができた」
憧れの甲子園に確かな足跡を残した。2点を追う6回1死一塁。1ボール1ストライクから内角高めの136キロ直球を左翼スタンドへ運んだ。高校最後の本塁打となる通算31号は、先輩のオリックス・T−岡田も放つことができなかった甲子園での一発。「高校野球でやるべきことは、すべてやれました」と胸を張った。
試合結果
[ 2010年8月17日付 ]
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