土岐商・伊藤、一矢報いるも…無安打阻止がやっと
<東海大相模3−0土岐商>チーム唯一の1年生が一二三を止めた。土岐商は無安打のままま迎えた8回、先頭の代打・伊藤豪啓内野手が左前打。初球の直球を逆方向にはじき返し、ノーヒットノーランを逃れた。
無心だった。地方大会10打数4安打を買われた伊藤は「(無安打の)意識を持っていれば、多分打てなかったと思う」と振り返る。頭にあったのはデータ。東海大相模の初戦を分析し、直球が左打者の外に抜けるケースが多いと見ていた。狙いはその外角。内角を恐れず、踏み込む。練習ではマシンの150キロが「ひどいぐらい打てなかった」というが、ストライクを取りにきた132キロに反応してみせた。
しかし、チームの安打はこの1本のみ。四球をきっかけに得点圏に走者を4度置いたが、内野ゴロの山を築かされた。工藤監督は「気迫と球威に押された」と、想像以上だった一二三の力に脱帽した。
試合結果
[ 2010年8月17日付 ]
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