「戦争と仏教」関西テレビ、13日 心の狂い浮きぼりに
今年の夏で終戦から65年。現在は多くの伝統仏教教団が平和の大切さを強調するが、大戦中は同じ教団が日本の戦争の正当性を説き、「聖戦」と賛美していたことはあまり知られていない。13日放送の関西テレビ系ドキュメンタリー「戦争と仏教〜寺報が記した戦時の教え」(後3時57分)は、大阪の寺院で発見された戦時中の「寺報」を通して、戦争が宗教家を含めいかに多くの人の心を狂わせたかを浮きぼりにする。
浄土真宗本願寺派(本山・西本願寺、京都市)の千里寺(吹田市)の本堂床下で、当時の住職が昭和4年から19年にかけて発行した門信徒向けの寺報「如是(にょぜ)」が近年大量に見つかった。
「起(た)て仏教徒 ふるえ降魔(ごうま)の剣(けん)」「陛下の御名による戦争は、いつの戦争でも聖戦であります」−。どの号も戦争を推進する見出しが目立ち、人々の心を戦争に向かわせる論説であふれていた。浄土真宗本願寺派には、「戦時教学」といわれる理論を打ち立てて戦争推進に協力していた歴史がある。
普遍的であるはずの宗教が、歴史的な状況によってその教えを変質させ、国家が戦争に向かえば戦争推進のための宣伝部隊のような役割まで担ってしまう−。そんな歴史が現実にあったことは、忘れ去られてよいものではない。
番組は、こうした問題意識をもって過去の資料や関係者の証言、現在行われている平和への取り組みなどを広く取材し、平和の大切さについてあらためて考えることを目指す。
番組を担当する同局報道番組部ディレクターの豊島学恵さんは「人間の愚かさを指摘し平和や平等を尊ぶ仏教が、なぜ国の戦争に協力することになったのか。こうした歴史を繰り返さないためにどのような取り組みが必要なのかを考えてほしい」と話す。(植木芳和)
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