練習で積極的な攻撃姿勢を見せる小川(左)=愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで(伊東朋子撮影)
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名古屋グランパスは16日、愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで練習。14日の浦和戦(豊田ス)の先発メンバーは中3日で迎える18日の川崎戦(等々力)に向けて練習を免除されたが、途中出場で勝利に貢献したMF小川佳純(25)、MF三都主アレサンドロ(33)らは、グラウンドで汗を流した。
ゲーム形式の練習で、ゴール右前のスペースに走り込んだ小川が、左からのクロスボールを受けてゴールを決めた。猛暑の中の連戦にも、「ボクは全然疲れていない」と、元気な姿をアピールした。中断明けの6試合はすべてベンチスタート。それでも14日の浦和戦では、FW玉田の勝ち越し弾につながるインターセプトで勝利に貢献した。
8日のFC東京戦に、同じく途中出場でDF闘莉王の決勝弾をアシストしたMF三都主は言う。「先発の11人も結果を出しているが、浦和戦ではズミ(小川)が勝ち越し点につなぎ、FC東京戦ではボクがいい形をつくった。ベンチスタートの選手もみんな、“ベンチの選手”とは思っていない」。控えメンバーも虎視眈々(たんたん)と出場機会を狙うことで戦力も厚みを増し、勝利を目指すチームの一体感が増しているという。
先発でも、途中出場でも、準備や試合に臨む気持ちは変わらない。ただ途中出場の場合、小川は何をすべきかを考えてゲームに入るという。「途中から入った選手は流れを変えないといけない。その中で自分の良さを出してアピールする」。チームに貢献することは、自身のチャンスにもつながる。
試合内容では相手を圧倒しているわけではないにもかかわらず、グランパスは4連勝で首位に立った。「改善点はあるが、内容が良くなればもっと得点もできる」と逆に手応えもある。
「マギヌンもブルザノビッチも足元でボールをもらいたがる選手。もっと中盤の選手が(相手DFの)裏に走れば、FWが入るスペースができる」。自身の長所である、豊富な運動量や裏に抜ける動きを発揮して、攻撃のバリエーションを増やす。 (伊東朋子)
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