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【プロ野球】

グライ 堂上兄弟を完全シカト

2010年8月17日 紙面から

魂と書かれたグラブを手に、タオルを使いフォーム確認するグライシンガー=ジャイアンツ球場で

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 売り出し中ブラザーズを“シカト”−。17日中日戦で先発予定の巨人のグライシンガーが、堂上兄弟の情報を頭に入れていないことを明かした。16日は川崎市のジャイアンツ球場で最終調整。今季3度目の先発で初勝利を狙う右腕は、若竜を完全に見下している。

 右ヒジ手術から再起の1勝を狙うグライシンガーが鼻で笑った。「中日? (今年は)初対戦になるので何のイメージもない。昨年は昨年だし、実際に投げてみて考えるよ」。さらに堂上剛&直やルーキー大島ら新戦力が加わっていることを聞かれると、「それは誰だ?」とばかりにクビを振って「特に何も見てないよ」と笑い飛ばした。

 元来が自分優先のスタイル。今季初戦となった3日の阪神戦は不慮の負傷で15球降板。2度目の10日ヤクルト戦も4イニングしか投げることができなかっただけに、まずは“自己再生”が重要になる。この日は炎天下のジャイアンツ球場で珍しくダッシュを繰り返し、復活の決意を見せた。

 グライシンガーに限らず、今季のG投は計算外の事態が続出している。先発陣は東野を除いて開幕ローテ投手が脱落。その中で中日、阪神との6連戦を迎え、その後も再び中日3連戦がある。香田投手コーチは「この9試合は正念場になる。先発は何とか5回まで我慢してほしい」と祈るように話した。

 この9試合で大きく負け越すようなことがあれば、4連覇に黄信号が灯る。「一戦一戦を戦う中で先が見えてくる。余計なことは考えずに一戦必勝で戦う」と原監督。先は見ない。高校野球ばりの“明日なき戦い”で大きな山を乗り越える。

 (井上学)

 

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