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【岐阜】

人間機雷の体験語る 元特攻隊員の鈴木さん

2010年8月16日

特攻隊の体験について話す鈴木道郎さん=多治見市の養正公民館で

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 元特攻隊員の鈴木道郎さん(80)=多治見市平野町=による講演会「人間機雷、伏竜特別攻撃隊を語る」が終戦記念日の15日、多治見市の養生公民館であり、地元住民ら約50人が貴重な戦争体験に耳を傾けた。

 鈴木さんは1945(昭和20)年1月、14歳で海軍飛行予科練習生になった。特攻隊員に志願、機雷とともに米軍の上陸用船艇に体当たりする伏竜特攻隊の一員として過酷な訓練に明け暮れた。

 粗悪な装備が原因で戦友たちが命を落としていく中、鈴木さんは「国と家族を守りたい一念で生き抜いた」と強調。8月15日、上官に終戦を告げられた際には「やっとお母さんに会えると思ってうれしくなった」と当時の心境を語った。

 愛知県刈谷市から訪れた丹羽千佳子さん(68)は「家族や国のために命をなげうった人が大勢いたことを、決して忘れてはいけない」と話していた。

 (谷口大河)

 

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