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菅首相、代表再選後も「脱小沢」維持 幹事長に起用せず

2010年8月17日4時1分

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 菅直人首相は9月の民主党代表選で再選された場合、小沢一郎氏を幹事長に起用しない方針を固めた。首相周辺には、小沢氏の幹事長起用で政権基盤の強化を図るべきだとの声もある。だが、小沢氏が「政治とカネ」の問題で世論の反発を受ける中、首相は「脱小沢」路線を徹底する方が得策と判断した。

 首相は16日までに党幹部や複数の党所属議員に対し、こうした考えを伝えた。小沢氏を支持する議員グループ内には、代表選の行方にかかわらず、小沢氏の幹事長など要職での起用を求める声が強く、今回の首相の判断で党内対立が激化する可能性もある。

 代表選をめぐっては、小沢グループや鳩山グループを中心に小沢氏自身の立候補を主張する声や、立候補しなくても代表選後は要職で起用すべきだとの意見が強い。小沢氏に近い原口一博総務相も15日のテレビ番組で「小沢氏という大きなナタを使わないで困難な状況を乗り切れるのか」と述べ、小沢氏の要職での処遇を求めた。

 一方、首相に近い議員グループ内には、小沢氏が立候補した場合、首相が劣勢に立たされるとの懸念から「小沢氏に幹事長就任を求め、代表選やその後の党運営で協力を求めるべきだ」(ベテラン議員)といった意見もある。

 ただ、6月の代表選で菅氏を支持した前原誠司国土交通相や野田佳彦財務相らは、小沢氏が幹事長として人事権と党の資金を一手に握ることへの警戒感が強い。首相は世論や党内情勢を踏まえ、小沢氏を幹事長に起用しないことで、首相支持グループの結束を図る狙いがある。

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