アメリカのゲーツ国防長官は、外交専門誌とのインタビューで、来年にも辞任する意向を示し、反政府武装勢力「タリバン」との戦いが続くアフガニスタンでの戦況を見極めたうえで辞任するのではないかという見方が出ています。
ゲーツ国防長官は4年前、ブッシュ政権で国防長官を務めていたラムズフェルド氏の後任に指名され、オバマ政権の発足後もイラクやアフガニスタンでの戦いの指揮に当たるため共和党から民主党へと政権交代したあとも留任していました。ゲーツ長官は、アメリカの外交専門誌「フォーリン・ポリシー」とのインタビューで、自らの進退について「大統領の任期が1年を切ると後任となる適切な人材を見つけるのが難しくなるだろう。任期が1年を切る2012年の1月まで職にとどまることはまちがっていると思う」と述べ、来年にも辞任したいという意向を示しました。オバマ大統領は、反政府武装勢力「タリバン」との激しい戦いが続くアフガニスタンに兵士3万人を増派し、来年7月には撤退を始める方針を示していることから、ゲーツ長官は、アフガニスタンでの戦況を見極めたうえで辞任するのではないかという見方が出ています。