先月購入した裁断機「PK-513L」の刃を、早速欠いてしまいました。
雑誌の裁断をした際、刃がホチキスの針へあたってしまったようです。気を付けてはいたのですが、裁断作業を始めて間もない頃でしたので、刃の食い込み分の考慮が甘かったのだと思います。
切れ味が落ちたなと感じたのは、しばらく前だったのですが、その後も裁断は無事に行えていました。ただ、裁断後の断面を見ると、それ以前と違い明らかな筋が入っていることが気になっていました。今考えれば、欠けた箇所が押し切られる感じになっているためだったのでしょう。
このまましばらく使っていたところ、ある時、突然に裁断できなくなりました。ヒビの入っていた刃がとうとう力尽きたのだと思われます。
例えば本来はこんな感じにスパッと切れる薄い紙。
欠けた刃で裁断すると、切れ目が入るだけで、ちっとも切れません。
PK-513Lの魅力は、その素晴らしい裁断性能です。値段の高さも、大きさも、重量も、その性能が全てを帳消しにしてくれます。というわけで、裁断性能を復活させない法はありません。
幸いPK-513Lは、刃を交換することが出来ます。刃の型番はPK-513H。定価は20,000円程度で、アマゾンでは16,000円。PK-513L本体を30,000円程度で購入した身としては、正直、安いとは言い難い価格です。
替え刃はこんな箱に収まっています。ズッシリとした重量。
全体は厚手に包まれ、更に刃は厚紙で覆われています。全体に油が付着していて、「鋭利な刃物」という感が漂います。
PK-513Lの刃を交換するのは、なかなかの重労働です。少なくとも安全カミソリの刃を変えるようにはいきません。付属の説明書(と言っても簡易なペラ紙)に書かれている通り、13mmスパナ、10mmスパナ、ラジオペンチは、ほぼ必須アイテムです。
刃は長く、重量もありますから、交換する際には十分な注意が必要でしょう。また、各部位には、工業製品として正しく適量の油がさされていますので、作業中は周りを汚さないように注意しましょう。
まずは本体のカバーを外します。
交換に於ける第一のポイントは、刃の両端をしっかりと支えている左右のボルトの外し方です。刃を止めているボルトと、バネを押さえているボルトの2段構成になっています。バネに引張上げられながら、一方で刃の自重で落ちようとする刃抑えから、このボルトを抜き取らなければなりません。スペースが狭いため、細かな作業が求められます。
第二のポイントは、中央にあるバネ。刃の交換には、このバネならびにネジを外す必要があるのですが、刃の交換を終えた後、締めなおしたネジへバネを引っ掛けるのが一苦労です。
結局私は20分程格闘し、なんとか刃を交換し終えました。併せて、説明書にある通り、受け木の向きも変えておきました。その後に行った裁断実験では、購入時同様、大変鋭利な切れ味が復活していました。やはりこの裁断能力は素晴らしい!
欠けてしまった刃は刃物の研ぎ屋さんなどへお願いすれば、直してくれるかもしれませんので、近いうちに、お店へ相談してみようかと思っています。
PK-513Lをお使いの方は、ぜひぜひ、刃の取り扱いには注意したほうが良いでしょう。
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