公共交通と歩行者の専用道となった中央通りのCG。次世代型路面電車を整備することなどを提言
大分経済同友会(小倉義人、梅林秀伍両代表幹事)は、大分市中心部の街づくりを考える上で交通整備が不可欠として、「県都大分の交通体系について」と題した提言書をまとめ、16日に国、県、大分市にそれぞれ提出した。
大分市役所を訪れた小倉代表幹事が「トータルデザインの設計や交通計画の策定にぜひ活用してもらいたい」と、釘宮磐市長に提言書を手渡した。釘宮市長は「わたし自身が思い描いている街づくりと重なる部分が多い。市民にも大いに議論していただき、県都の顔として誇れるようなものにしたい」と話した。
提言は、中期(5年後)、長期(10年後)、超長期(それ以降)の3段階で将来像を提示。中、長期では、バイパスの整備やバス停・バス路線の再編などにより、通過交通量の抑制と公共交通重視の街づくりを進める。
最終形となる超長期では(1)中央通りのトランジットモール化(公共交通、歩行者専用化)(2)次世代型路面電車(LRT)導入も視野に入れた都市部交通システムの構築(3)大分駅前の国道10号のアンダーパス化(車が地下を通過)―を提案。公共交通による都心部への容易なアクセスと、徒歩で回遊できる魅力的な街づくりを実現するとしている。
大分駅周辺では現在、高架化などのインフラ整備が進んでいる。市は、中央通り~駅~駅南シンボルロードの「都心南北軸」のトータルデザインについて、公募・提案方式で委託業者を来月下旬に選定の予定。また、将来は市交通計画の策定が見込まれる。同会はこれまで街づくりの議論を重ねており、参考にしてもらおうと構想をまとめた。
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