ヨーカ堂元社員ら立件へ＝輸入元偽装し転売の疑い―中国産ウナギ、薬品問題で在庫

　中国産冷凍ウナギかば焼きの輸入元を偽装し転売した疑いがあるとして、神奈川県警は17日、大手スーパー「イトーヨーカ堂」（東京都千代田区）の元社員らを食品衛生法違反（虚偽表示）容疑で近く立件する方針を固めた。偽装にかかわった水産物販売業「高山シーフード」（東京都三鷹市）元社員も立件する。
　県警や高山シーフードによると、ヨーカ堂は2004〜05年、自社製品に使用するために冷凍ウナギかば焼きを中国福建省の業者から輸入した。しかしヨーカ堂は06〜07年、仲介業者を通じて約1億円分を高山シーフードに転売。この際、ヨーカ堂の50代元社員は高山シーフードの40代元社員とともに、数十トン分について輸入元を「高山シーフード」とした箱に入れ替え偽装した疑いが持たれている。
　05年当時は、発がん性のある合成抗菌剤マラカイトグリーンの中国産ウナギ加工食品からの検出が問題となっていた。　

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