専門家ゲスト:内山 真さん(精神科医・日本大学医学部教授・日本大学付属板橋病院睡眠センター)
VTRに出演した専門家:北原博幸さん(空調専門家)
ゲスト:宮崎美子さん(俳優)、水道橋博士さん(タレント)
リポーター:小林孝司アナウンサー
寝苦しい熱帯夜を快適にすごすための快眠アイデアをご紹介しました。
メーカーや機種によって異なりますが、一般的に、寝るときは「ドライ」より「冷房の強風」のほうが部屋が冷えすぎないことを、空調専門家の北原博幸さんに教えていただきました。
エアコンのドライ(除湿)は設定温度より2~3度低くなる傾向があります。
また、ドライは微風のため、冷気が部屋の下にたまり、ベッドの付近が冷えすぎやすくなります。
反対に、冷房の強風は設定温度と同じ温度になる傾向があります。
また、強風にすると、部屋の温度が混ざりやすくなり、ベッドの付近が設定温度と同じ温度になりやすくなります。
最近は、冷やした空気を温めてから吹き出す「再熱除湿」という機能がついたエアコンがあります。この場合、部屋の温度が冷えすぎることがありません。ただし電気代は約3倍となります。
扇風機の風を体に直接あてることなく、かつ、エアコンの涼しい風を部屋の中に循環させる方法を、空調専門家の北原博幸さんに教えていただきました。
1.エアコンの風(冷房の強風)を壁側に向けます。
2.図のように、部屋の隅に扇風機を2台おきます。
3.扇風機の風は上向きに、できるだけ弱い風にします。首振りはさせません。
4.風が体に当たらないように、寝具より10センチ以上高くなるようにします。
1.エアコンの風(冷房の強風)を壁側に向けます。
2.図のように、部屋の隅に扇風機を1台おきます。
3.扇風機の風は上向きに、できるだけ弱い風にします。首振りはさせません。
4.風が体に当たらないように、寝具より10センチ以上高くなるようにします。
エアコンの冷たい風で手足が冷えて、眠りにくい場合の対処法を精神科医の内山真さんに教えていただきました。
1.寝るときに「手袋」と「靴下」を着用する。
(ただし、汗をかいても乾きやすい放湿性のある素材を選ぶ)
2.寝る前に「ぬるめのお風呂」に入る。
熱帯夜、暑がりで眠れない場合の体の冷却法をご紹介しました。
1.後頭部、首すじ、わき、の3か所を冷えすぎない程度に冷やす。
2.ぬらしたタオル、熱冷まし用の氷のう、ケーキなどについてくる保冷剤などを使う。
その場合、冷やしすぎを防ぐため、氷枕などの冷たいものにはタオルやハンカチをまいて体にあてる。
3.手や足は冷やさない。
暑がりで眠れない場合に、病気が関係していることがあります。精神科医の内山真さんに睡眠障害の原因となるレストレスレッグス症候群について教えていただきました。
【症状】
・脚の内部に不快な症状が現れ、足を動かさずにはいられなくなる。
・じっとしている状態で起こる。
・脚を動かすと不快感が軽減する。
・昼より夕方や夜に起こる。
受診する場合:睡眠障害の専門医、神経内科医、精神科医などに相談してください。
農業用の遮光ネットを使って太陽の熱を遮熱するアイデアの一例をご紹介しました。
ベランダのガラスの外側にすだれのように遮光ネットをつると、部屋の中に入る太陽の熱を抑えることができます。番組で紹介した家では、遮光ネットを使った場合、ガラスの温度が約7度下がりました。日中の温度が上がりにくいため、夜も快適に過ごせます。
遮光ネットはホームセンターなどで入手できます。(2メートル四方 500円程度)