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輸送改善事業に着工 JR山陰本線・播但線

2009年10月23日

 阪神と兵庫県但馬地方を結ぶJR西日本の特急「はまかぜ」の新型車両導入などに伴って地上施設整備の改良を進める「JR山陰本線・播但線輸送改善事業」の着工記念式が22日、朝来市和田山町玉置の和田山ジュピターホールで開かれた。兵庫県と沿線6市町の関係者らが出席し、事業の無事故完成を願った。

11年春に導入される特急「はまかぜ」の新型車両
主催者を代表してあいさつする谷口県民局長=22日、朝来市和田山町玉置の和田山ジュピターホール

 山陰本線と播但線は、但馬地域の通勤通学の足であるとともに、京阪神と但馬・山陰を結ぶ幹線鉄道として経済活動や観光面で大きな役割を果たしている。

 同事業では、2010年度末に余部鉄橋の架け替え工事が完成することや、11年春に、はまかぜの新型車両が導入されることなどに合わせて、ホームのかさ上げや踏み切り信号施設の改良などを行って高性能車両導入に対応する。

 事業区間は、山陰本線の和田山駅〜居組駅(85・2キロ)と播但線の寺前駅〜和田山駅(36・1キロ)の計121・3キロ。寺前、竹野、佐津の3駅でホームのかさ上げを実施するほか、香住、浜坂などの5駅で駅信号施設の改良を行う。

 また、線路の部分的な線形改良や信号システムの変更などを行う駅部クランク改良は、鎧、久谷、居組、相谷信号所の4駅で実施。踏み切り信号施設の改良は事業区間内の98カ所で実施する。

 事業期間は本年度から13年度までの5年間。総事業費は9億3千万円で、兵庫県と沿線6市町が、総事業費の8割に当たる約7億4千万円を負担する。

 記念式典には、関係者約50人が出席。主催者を代表して但馬県民局の谷口進一局長があいさつ。JR西日本福知山支社の大久保敬雄支社長が「無事故で完成を迎えるよう全力を傾注する。また本事業を契機に、地元の皆さんとの連携を一層深め、全国からの誘客に努めたい」と決意を述べた。



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