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平成22年 7月21日

7月定例社長会見

※注釈 7月定例社長会見は映像でもご覧いただけます。

1 7月豪雨による被災状況について

 平成22年7月12日から続いた集中豪雨により、当社管内各地で災害が発生いたしました。特に広島支社管内の呉線・竹原〜安浦間、および美祢線・厚狭〜長門市間の全線では列車の運転を取り止めております。

呉線吉名・安芸津間斜面崩壊
呉線・吉名〜安芸津間斜面崩壊

美祢線湯ノ峠・厚間第3厚狭川橋りょうで橋りょう流失
美祢線・湯ノ峠・厚保間第3厚狭川橋りょうで橋りょう流出

 当社はお客様へのご迷惑をできるだけ解消するため、復旧工事を推進することはもとより、代行輸送を計画し実行しております。

 呉線については、三原〜竹原間、広島〜安浦間で列車の折り返し運転を行い、竹原〜安浦間でバス代行を実施しております。

 また、美祢線では、厚狭〜長門市間の全線でバス代行を実施しております。なお、沿線の県道の一部が被災し道路状況が悪いため、厚狭〜美祢間にある南大嶺、四郎ヶ原、厚保、湯ノ峠の各駅については、経由いたしておりません。今後、県道の復旧に伴い、バス代行の経路の見直しも検討したいと考えております。

 さらに、美祢線については、大変大きな打撃を受けており、現時点復旧の目途が立っておりません。今後、被害状況の実態を把握し、あわせて関係箇所との調整を図りながら、復旧工事に着手していきたいと思っております。

 呉線につきましても、復旧に向けて精一杯の努力をしていきたいと思います。

2 最近の営業・輸送概況について

 直営の運輸取扱収入は、6月は前年比100.3%、7月の速報値が99.1%となっております。

 ご利用状況については、新幹線が6月は前年比103%、7月は20日までで102%となっておりますが、一昨年と比較すると6月が93%、7月は95%となっており、下げ止まった感はあるものの、反転しているとはいえない状況です。

直営運輸取扱収入の状況(前年比)
対象期間 収入計 近距離券 中長距離券 定期券
6月 100.3% 99.5% 100.8% 99.7%
7月(20日まで) 99.1% 98.5% 98.6% 100.7%
22年度累計 100.5% 101.2% 100.7% 99.7%

※注釈 数値は速報値です。

ご利用状況(前年比)
対象期間 新幹線 在来線特急 アーバンネットワーク
6月 103% 102% 100%
7月(20日まで) 102% 98% 98%

※注釈 数値は速報値です。

3 奈良デスティネーションキャペーンの振り返り

 今年4月から6月まで実施した奈良デスティネーションキャンペーンは、平城遷都1300年祭との相乗効果もあり、一定の成果を収めました。奈良県からもJRグループとの連携を今後も深めていきたいとの声をいただきました。

 実績としましては、奈良駅のご利用は3カ月平均で前年比約2割増となりました。関西方面へのJR利用旅行商品は、当社管内発地で前年比約5割増、首都圏発地で前年比約3割増となりました。

 デスティネーションキャンペーンは6月末で終了しましたが、平城遷都1300年祭は1年間続きます。当社はキャンペーン後も引き続き努力を継続するとともに1300年祭終了後も継続的に奈良に訪れていただけるよう、情報発信や観光資源の開発に努めたいと思っております。

奈良県内主要観光施設入場者数(4月1日から6月30日)

施設名

21年度

22年度

対前年

若草山

69,423

68,164

98.2%

奈良国立博物館

121,560

202,166

166.3%

奈良県立美術館

4,399

31,165

708.5%

入江泰吉記念奈良市写真美術館

15,098

16,144

106.9%

奈良市美術館

25,922

23,610

91.1%

なら奈良館

11,524

16,097

139.7%

奈良県立橿原考古学研究所付属博物館

11,785

28,685

243.4%

桜井市立埋蔵文化財センター

2,242

2,882

128.5%

奈良県立万葉文化館

31,668

80,197

253.2%

歴史民族資料館(十津川)

904

935

103.4%

 また、この奈良デスティネーションキャンペーンを進める際に、社員や職場の活性化につなげたいと考え、職場の「小集団活動」を通じて、駅での手作りの情報発信、列車内でのおもてなしイベントの開催、駅周辺での清掃などの取り組みを次々と推進してまいりました。その結果、多くのお客様からおほめをいただきました。

 今後もキャンペーンを通じて、お客様の満足を高める努力を続けていきたいと考えております。

4 新型「はまかぜ」号の営業運転開始について

 キハ189系新型気動車「はまかぜ」号につきまして、必要な編成数が完成する期日や、松葉がに漁の解禁日を考慮しまして、平成22年11月7日(日曜日)より、営業運転を開始いたします。

【キハ189系新型気動車について】

 キハ189系の主な特徴は次のとおりです。

  • □ 安全性の向上
    車体各部の接合強化や補強を追加することにより、車体強度を向上させました。
  • □ 環境対策
    新たな燃料噴射システムを採用し、排気ガス中の窒素酸化物や粒子状物質を削減しました。
  • □ 編成
    現在の4両編成から、ご利用の少ないグリーン車を減らし、3両編成(指定席2両、自由席1両)としました。

特急「はまかぜ」号 車両イメージ、運転系統図

特急「はまかぜ」号 車両編成

【引退するキハ181系気動車について】

 このたびの新型車両の投入に伴い、キハ181系の定期運転は平成22年11月6日(土曜日)で終了いたします。なお、定期運転が終了した後も、一部は臨時列車として運転しますが、今年度末に全車が引退する予定です。

181系「はまかぜ」号 車両イメージ

5 余部橋りょうについて

 余部橋りょうにつきましては、8月11日までは列車の運行を休止して架け替え工事を行い、8月12日から新しい橋りょうでの運転を開始いたします。

 今回の橋りょう架け替えの大きな目的は、強風で列車が運休することを防ぐことにあります。新橋りょうでは、高さ約2メートルの防風壁を設置いたします。この防風壁を設置することにより、風速・毎秒30メートルまでの列車運行を可能とすることを目標としています。これが実現できれば、運転見合わせ回数が90パーセント削減できるものと期待しております。

 100年近くもの長い間活躍してきました余部橋りょうが、より安全に、安定輸送を確保できる新しい橋りょうに生まれ変わります。どうかご期待ください。

余部橋りょう

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