吉野正人(右)を攻め立てるタイガースマスク=神戸サンボーホール
「ドラゴンゲート」(14日、神戸サンボーホール)
オープン・ザ・ブレイブゲート選手権で、王者タイガースマスクは挑戦者の吉野正人に敗れ、5度目の防衛に失敗した。レフェリーの隙をつき、数々の反則攻撃を展開するも、最後は挑戦者の執念の前に沈んだ。防衛を重ねて「愛着が沸いてきた」と語っていたベルトだったが、ついに手放してしまった。
相手は現ドリームゲート王者、しかも計12度の防衛記録を持つ“ミスターブレイブ”。最強の対戦相手にもかかわらず、この日のセコンドはバファロー一人だけ。CIMAとのV4戦にはLOVを全員引き連れてきたことを考えると不可解にも映った。宿敵CIMAを撃破したことで、対抗戦へのモチベーション低下もあったのか。試合後のタイガースは何も語らず、控室の奥へと消えた。
(2010年8月15日)