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徳永、真夏の栄冠!元高校球児がMVP

 1回、堀井翔(右)を攻める徳永幸大=大阪府立体育会館第2競技場(撮影・岡田育磨)
 1回、堀井翔(右)を攻める徳永幸大=大阪府立体育会館第2競技場(撮影・岡田育磨)

 「プロボクシング西日本新人王決勝戦」(14日、大阪府立体育会館第2競技場)

 全12階級の決勝戦が行われ、2回KO勝ちしたライト級・徳永幸大(21)=ウォズ=が最優秀選手賞に輝いた。技能賞にはフライ級・角谷淳志(25)=金沢、敢闘賞にはSバンタム級・西口直輝(22)=森岡=が選ばれた。各階級の西日本新人王は9月19日、大阪府立体育会館第2で中日本新人王と対抗戦を行い、勝者は西部日本新人王と10月23日、フードパル熊本で西軍代表の座をかけて争う。全日本新人王決勝(デイリー主催)は12月19日に後楽園ホールで行われる。

  ◇  ◇

 元高校球児が、真夏のリングで輝いた。野球で培った腰の回転が利いた右ストレートで、何度も堀井をぐらつかせる。最後は右ショート2発で10カウント。デビューから4戦連続KO勝利を収めた徳永が、見事にMVPを射止めた。

 中学から野球を始め、京都・大谷高では「甲子園を目指していた」が、3年の夏は府大会1回戦負け。「ヒーローになりたい」と、奈良・帝塚山大学進学を前にボクシングジムへ入門した。違う舞台でトーナメントを勝ち抜き、念願の頂点に立った。「率直にうれしいです。今日は地区大会の決勝のつもりで戦った。これからが甲子園です」と目を輝かせた。

 父・博さん(46)は元プロボクサーで、23年前の西日本新人王ライト級決勝戦で敗れて引退した。父親のリベンジも果たし「自分の方がうまいということですね」と笑顔。前日は決勝戦に向けて、父に頼んで家の前でミットを持ってもらったという。「(ボクシングを始めたことを)父が一番喜んでいると思う」。親子鷹(だか)で全日本新人王を目指す。

(2010年8月14日)
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