中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > サッカー > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【サッカー】

田坂“恩返し弾” 川崎快勝

2010年8月16日 紙面から

 川崎は田坂、ヴィトールジュニオールのゴールで広島に快勝。勝ち点を32に伸ばし、4位を守った。広島は2試合連続無得点で、勝ち点26の9位に後退した。C大阪は家長の決勝点で最下位の京都を下し、勝ち点30で5位に浮上した。京都は6連敗で、泥沼の14試合連続勝ちなしとなった。大宮と磐田は無得点で引き分け、ともに勝ち点18でそれぞれ14、15位となった。

 じっとりとした暑さの中、川崎も広島も互いに最後の攻め手を欠き続けていた。序盤から動きは鈍く、蒸し暑さで体力を消耗し続けていく。その試合を動かしたのは0−0で迎えた後半9分、左サイドにいたMF田坂祐介の「勝負」だった。

 右から左へ大きくサイドチェンジしたロングボールを受けた田坂が1歩、2歩とゴール前へと迫る。目前にはDF。「1対1の場面と分かっていたけどイメージ通り。あとはキーパーから遠いところにければ触れないだろうと」

 ペナルティーエリア外から右足を強振すると、ゴールはGK西川の届かない右隅に突き刺さった。広島ユース出身。大学サッカーを経た遅咲きの25歳の攻撃的MFが“古巣”となる広島相手に先制点。「(古巣との対戦で)いつも以上に強い気持ちで臨んだからかな。広島ユース時代に学んだもの? (広島DF)槙野に聞いてよ。部外者があまりしゃべるとまずいでしょ」と笑った。

 4位キープのままだが、前日に上位の清水、鹿島が白星を逃したことで勝ち点差が接近。次節はホームに首位の名古屋を迎える天王山だ。大逆転のリーグ初制覇に向け田坂は「好調な相手だけどうちもホームなんで絶対勝ちたい」と必勝を宣言した。

  (上條憲也)

 

この記事を印刷する


中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ