公式戦デビューでいきなり開始4分アシストを決めた香川(右)=ブルクハウゼンで(JaginNEWS)
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【ブルクハウゼン(ドイツ)浜田恵子】ドイツカップ1回戦が14日、各地で行われ、MF香川真司(21)が所属するドルトムントは当地で3部のバッカー・ブルクハウゼンと対戦し、3−0で快勝した。公式戦デビューとなった香川はトップ下でフル出場、ゴールこそなかったが、前半4分の先制点をアシストし、勝利に貢献した。ウォルフスブルクのMF長谷部誠(26)は故障のために15日のミュンスター戦を欠場。シャルケのDF内田篤人(22)は16日にアーレンと対戦する。
約1万人を収容するブルクハウゼンの小さなスタジアムには多くのドルトムントサポーターが詰め掛けた。アウェーとは思えないほどの大声援を選手たちに対して送り、その中で新戦力の香川がさっそく期待に応えた。
前半4分、右サイドでバックパスを受けると、すかさず狙いすましたクロスを供給。これをパラグアイ代表FWバリオスが伸び上がるようなヘッドで決めた。ガッツポーズで喜んだバリオス。ピッチの右サイドでは、香川がハイタッチで仲間たちからの祝福に応えた。
その後も積極性を見せた香川。「得点に絡むことが重要」とどん欲な仕掛けを披露し、相手ゴールに迫った。試合終了間際にはゴール前でフリーのチャンスがめぐってきたが、シュートは相手GKに阻まれ、結局自身の公式戦初得点はお預けとなった。
一応の結果を残したとはいえ、試合後の香川は悔しそうな様子だった。「ほかのみんなも言っていることだけど、今週は(リーグ開幕に向けた練習の疲れで)体がすごく重かった。でも自分としてはやはり点が取りたかった」と無念さをにじませ、「自分がフリーのときにもっとパスをもらえるようにアピールしないと」と反省を口にした。
最近のテストマッチでは好調をキープしている香川。22日にレーバークーゼンとの開幕戦を迎えるブンデスリーガで、いよいよ真価が問われる。
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