輪になってストイコビッチ監督(中央)の話を聞く選手たち=愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで
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今季初の首位に立った名古屋グランパスは15日、愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで軽めの調整を行った。ドラガン・ストイコビッチ監督(45)は、14日の浦和戦に先発出場した11選手について、16日の練習を免除することを決定。中3日で臨む18日の川崎戦(18日・等々力)へ、疲労回復を優先した。
首位に立った赤鯱戦士に、指揮官からのごほうびが待っていた。浦和戦のスタメン11人(楢崎、闘莉王、増川、阿部、マギヌン、ブルザノビッチ、玉田、ケネディ、ダニルソン、金崎、田中隼)に臨時のオフが与えられた。ストイコビッチ監督の粋な計らいに、前日2ゴールの玉田は「サプライズはうれしいね。信頼してくれているということだと思う」と笑顔で感謝の気持ちを示した。
中3日で迎える川崎戦へ、体力回復を優先した格好だ。今月は、2部練習だった5日にも一部主力選手の午前練習を免除し、直後のFC東京戦で勝利につなげた。今週は蒸し暑い季節で週2試合を戦うため、コンディション管理が重要なポイント。DF阿部が「少しは体を動かそうかなと思う」と話すように、選手側も自己管理の意識を高く持っている。
試合出場メンバーは青空ミーティングとジョギングで計30分ほどの軽め調整。指揮官は「次へまたいい準備をしよう」と選手に伝えたという。
リーグでの川崎戦は05年を最後に勝利がないが、増川は「決して苦手意識はない」と話し、阿部も「ここで失点をゼロに抑えられれば自信になる」と言う。チーム状態はいいだけに、持てる力をキッチリ出せる状態にすることが勝利への近道となりそうだ。 (塚田陽一郎)
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