「アジアのマラドーナ」ともいわれるイランのサッカーMFアリ・カリミ選手が15日、イスラム教が定めるラマダン(断食月)中の断食を破ったことを理由に、所属するテヘランのチーム「エスティルアジン」から解雇された。イランメディアなどが報じた。
チームは、カリミ選手の反イスラム的な振る舞いとラマダンに従わなかったことを理由に解雇したとする声明をウェブサイトに載せた。
イラン学生通信によると、同チームの監督は、13日の練習中に水を要求したカリミ選手にラマダン中はサッカー協会の規則で水を提供できないと断ったところ、カリミ選手が協会に対し下品な言葉を叫んだと解雇の理由を説明した。
カリミ選手は同通信の取材に対し、解雇の理由は断食を破ったことではなく、イランメディアとのインタビューで監督の批判をしたことだと主張している。
ラマダン中は原則的に日の出から日没までの飲食、喫煙などが禁止。イランでは12日からラマダン入りしている。(共同)