佐賀県議会の自民党県議団(30人)が2009年度、議員団総会の昼食代として、政務調査費から計約60万円を出していたことが、朝日新聞の調べで分かった。すしやうな丼、仕出し弁当などを注文していた。同様の支出例は各地でみられるが、政務調査費の使い道として不適切だと指摘した裁判の判決もある。
同県議会(定数41)の昨年度の政務調査費の収支報告書によると、自民党は「議員団総会に伴う昼食代」として昨年4月〜今年2月に17回、計61万7121円を支出した。
収支報告書に添付された領収書を調べると、おもな例としては、昨年4月3日、うなぎ屋からうな丼30人分(計4万5千円)▽同5月21日、旅館から1500円の弁当30個▽今年2月16日、すし屋から弁当23人分(計2万5080円)、日本料理屋から弁当7人分(計1万857円)などに政務調査費を充てていた。
県議会事務局によると、議員団総会の昼食代は「会議費」に当たり、政務調査費でまかなうことが認められている。自民党県議団の堀田一治会長は「公的な場所に来て、公的な話をした際の昼食代なので、常識、良識の範囲内だと思っている」と話す。
同様のケースでは福岡県議会でも09年度、民主・県政クラブがすしやうな重に計約50万円、自民党県議団がうな重や料亭の弁当に計約44万円を支出している。
ただ、裁判の判決では別の見解もある。名古屋市議会の自民党市議団が02年度、総会などの際に政務調査費から支出した昼食代約57万円について、名古屋地裁は昨年3月、「公金を充てるべきではない」との判断を示し、名古屋高裁も支持。市議団は昨年10月、全額を自主返還した。
NPO法人「市民オンブズマン連絡会議・佐賀」の味志(あじし)陽子事務局長は「政務調査費を飲食代に使わないよう再三要請してきたが改まらない。条例を改正する必要がある」と話している。(小川直樹)
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〈政務調査費〉 政策の調査研究のため、地方議員に議員報酬とは別に交付される経費。佐賀県議会では現在、議員1人あたり月25万円が所属会派に交付される。
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